トゥッリオ・デ・マウロの民主的言語教育 イタリアにおける複言語主義の萌芽
発売日:2024年2月
- ページ数
- 180p
- ISBN
- 978-4-87424-964-2
- 著者情報
- 西島 順子(ニシジマ ヨリコ)
立命館大学大学院言語教育情報研究科修士課程修了、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門は外国語教育、日本語教育、言語政策。同志社大学、同志社女子大学嘱託講師などを経て、大分大学教育マネジメント機構国際教育推進センター講師。2023年に第24回日本言語政策学会研究大会発表賞受賞
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
民主的言語教育の歴史的意義と現在の言語教育にも通底する普遍的価値を解明する。複言語主義の源流へ。
1970年代のイタリアにおいて、言語学者トゥッリオ・デ・マウロは現代の複言語主義に類似する民主的言語教育を提唱した。CEFRによって複言語主義が提言される20年以上も前のイタリアで、なぜそのような教育が創出されたのか、思想の起源や概念、教育実践を解明し、その意義を明らかにする。
■まえがきより
筆者がCEFRや複言語・複文化主義という言葉を始めて耳にしたのは、イタリアで日本語を教えていた2005年頃であった。国際交流基金がその動向をとらえ、日本語教育への応用に向けて議論が高まり始めていたが、当時、筆者はその噂を一教師として聞いた程度で、まさか自身がそれに傾倒し研究を行うとは想像もしていなかった。
しかし帰国後も、日本において次第に存在感を増してゆくCEFRについて、たびたび目にし、耳にすることとなった。日本語教育に限らず、外国語教育においてこれほどCEFRが着目されたのは、言語教育に携わる者であれば、だれもが日々経験する感覚的なものが、そこに言語化されていたからではないか。複言語・複文化主義や共通参照レベル、能力記述文、ポートフォリオ、自己評価など、そこに記された教育思想や教育的ツールはいずれも、言語教師にとって合点がゆくものだった。
筆者もそう感じた一人であった。日本語教育に携わるなかで「言語を学ぶことは我々に何をもたらすのか」と考えるようになり、その答えが複言語主義にあるような気がしたのだ。自身が学校教育で英語を学び、その後イタリア語を学んだこと、また日々接する留学生が第2、第3外国語として日本語を学ぶこと。これらは各々の人生、あるいはその社会に何をもたらすのか。言語を学ぶ根源的な意義を知りたいと考えたのである。
(中略)研究を始めてからは、イタリア固有のplurilinguismoの解明に没頭し、民主的言語教育の提言者トゥッリオ・デ・マウロの教育思想に魅了された。研究中、デ・マウロの言説には何度も心を震わされた。
執筆を終え、本書では筆者が抱いた疑問への解答、つまり「言語を学ぶことは我々に何をもたらすのか」という問いへの答えを少なからず示せたのではないかと考える。実のところ、デ・マウロが名付けた「民主的言語教育」という言葉にその答えは集約されていると感じている。本書によってデ・マウロの教育思想や業績を日本の読者に届けられることを心から嬉しく思うと同時に、読者が言語教育の意義を共に感じ、考えてくださることを心から願っている。
【目次】
序論 民主的言語教育の研究意義
第1章 近現代イタリアにおける言語状況と言語政策の展開
第2章 イタリアにおけるplurilinguismoの歴史的変遷
第3章 トゥッリオ・デ・マウロの構想したplurilinguismo
第4章 民主的言語教育における複言語教育の実践
結論 民主的言語教育の教育的意義
付論 トゥッリオ・デ・マウロについて
付録 民主的言語教育のための10のテーゼ(Dieci tesi日本語訳)
目次
序論 民主的言語教育の研究意義
第1章 近現代イタリアにおける言語状況と言語政策の展開
第2章 イタリアにおけるplurilinguismoの歴史的変遷
第3章 トゥッリオ・デ・マウロの構想したplurilinguismo
第4章 民主的言語教育における複言語教育の実践
結論 民主的言語教育の教育的意義
付論 トゥッリオ・デ・マウロについて
付録 民主的言語教育のための10のテーゼ(Dieci tesi日本語訳)
商品詳細
- 出版社名
- くろしお出版
- サイズ
- 21cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。