私の作家評伝

小島信夫/著

発売日:2024年3月

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ページ数
765p
ISBN
978-4-12-207494-1
著者情報
小島 信夫(コジマ ノブオ)
1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。2006年10月没

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商品説明

彼らから受け継ぐべきものとは何か―二葉亭・〓外・漱石から宇野浩二まで、近代日本文学の代表的な文豪十六人の生涯と作品を、小説家ならではの躍動する批評精神で辿る。作家たちの文学的遺産の核心に迫り、著者自身のその後の転回点をも示す、異色の評伝集。第二十三回芸術選奨文部大臣賞受賞作。

彼らから受け継ぐべきものとは何か――
近代日本文学の代表的な文豪十六人の作家と人生を、独自の批評精神で辿り直し、彼らが現代に残した文学的遺産の正体をさぐる、異色の評伝集。

本書は、著者の代表的な長篇小説『別れる理由』と同時期に連載(1968-81年)された評伝シリーズの日本文学篇(海外篇はのちに『私の作家遍歴』として刊行された)。
世界文学にも造詣の深い著者が、いかに深く日本文学を読み込み、その達成を受け継いだかを最も示す評論であり、〈その作家自身の内面にもぐりこんで作品を読み直す〉〈特に、男女関係に鋭く着目する〉など、余人に真似のできない、著者ならではの躍動的な批評眼が発揮された著作でもある(連載中に芸術選奨文部大臣賞)。
また完結時には、本作で試みられた〈評伝中の作家自身の内面にもぐりこむ〉〈自分を評伝の登場人物のように外面的に書く〉という往還的な筆法が、のちの後期コジマ・ノブオの特異な作風=メタ私小説の領域を切り拓いたことを自身、語っている(中野好夫との対談「伝記文学の魅力」1975より)。
そうした重要作でありながら、本作は長らく、『別れる理由』などの派手な経歴の陰に隠れ、注目されてこなかった。
本文庫版は、新潮選書版全三巻(1972-75)を合本にした潮文庫版(1985)を底本とし、さらに、書籍初収録となる柄谷行人・山崎正和との貴重な鼎談を巻末に収録。
日本文学における近代の遺産と現代の基礎づけ、そして彼/女ら=我々と世界文学との接点を再考する上で、いまなお重要な観点を豊富に内蔵した一書として復刊する。

目次

永遠の弟子/森田草平
順子の軌跡/徳田秋聲
狂気と羞恥/夏目漱石
美貌の妻/森〓外
女の伊達巻/有島武郎
東京に移った同族/島崎藤村
男子一生の事業/二葉亭四迷
不易の人/岩野泡鳴
其中に金鈴を振る虫一つ/高浜虚子
平坦地の詩人/田山花袋
明治の弟とその妻/徳冨蘆花
渋民小天地/石川啄木
闇汁/正岡子規
多佳女の約束/続夏目漱石
神をよぶ姿/泉鏡花
同じ川岸/近松秋江
ひとおどり/宇野浩二
鼎談 漱石と〓外の志と現代―柄谷行人・山崎正和

商品詳細

シリーズ名
中公文庫 こ62-2
出版社名
中央公論新社
サイズ
16cm
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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