もうひとつのライシテ ケベックにおける間文化主義と宗教的なものの行方
発売日:2024年2月
- ページ数
- 321,25p
- ISBN
- 978-4-00-025329-1
- 著者情報
- 伊達 聖伸(ダテ キヨノブ)
1975年仙台市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。専門は宗教学、フランス語圏地域研究。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。フランス国立リール第三大学博士課程修了(Ph.D.)。2011年、『ライシテ、道徳、宗教学』(勁草書房)でサントリー学芸賞、渋沢・クローデル賞、日本宗教学会賞などを受賞
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商品説明
北米にあってフランス語を唯一の公用語とするケベックでは、厳格な政教分離とは異なる間文化主義的なライシテが独自の発展を遂げてきた。そこに見られる調整の精神が、ポスト世俗と言われる現代社会において持つ意味とは。長年ライシテ研究を続けてきた著者が、ヴェール問題、宗教教育、裁判の事例にまで踏み込んで論じる。
北米にあってフランス語を唯一の公用語とするケベックでは、厳格な政教分離とは異なる間文化主義的なライシテが独自の発展を遂げてきた。そこに見られる調整の精神が、ポスト世俗と言われる現代社会において持つ意味とは。長年ライシテ研究を続けてきた著者が、ヴェール問題、宗教教育、裁判の事例にまで踏み込んで論じる。
目次
序 章
カナダのなかのケベック
衰退の一途をたどるカトリック?
本書の問いと理論的射程
本書の構成
第一章 「静かな革命」と宗教性の変貌
一 「静かな革命」を語り直す──宗教と世俗の歴史の観点から
宗教から世俗へという図式を見直す
人格主義の系譜
『シテ・リーブル』とその周辺
二 世俗的ナショナリズムの宗教性──フェルナン・デュモンの軌跡を中心に
カトリック左派としての知的形成
デュモンのナショナリズムの輪郭
世俗的ナショナリズムとデュモンの幻滅
三 文化的参照枠として残るカトリック
デュモン委員会報告書──教会当局とカトリック左派が語る「私たち」
伝統的な信仰実践から文化を所有するための参照軸へ
四 宗教的伝統の世俗社会への再埋め込み
第二章 宗教から言語へ──世俗的ナショナリズムとイタリア系移民コミュニティ
一 宗教と言語
三つのアプローチ
ケベックの宗教と言語
二 「サン=レオナールの危機」からフランス語憲章の制定へ
歴史的・社会的背景
事件の経緯
一連の言語法制定へ
三 再び言語から宗教へ?
フランス語の宗教性?
世俗化と英語選択──比較のなかのケベック
争点の再移動──構図の類似と対象の変化
第三章 間文化主義的なライシテの「誕生」──多元的社会の共生理念
一 ケベックにおける「ライシテ」の起源を求めて
フランスとの対比
二つの解釈
二 一九六〇年代の「ライシテ」をどう読むか
パラン委員会報告書と教育の近代化──ライシテ化の内実
フランス語ライシテ運動(MLLF)の場合──多元主義か反教権主義か
ケベック・ライシテ運動(MLQ)はMLLFの遺産を引き継いだのか
三 間文化主義の起源と展開──多文化主義との関係
四 間文化主義的なライシテの「誕生」
二〇〇〇年代における三つのモーメント
第四章 共和主義的なライシテの台頭──理念の実現か、理念からの逸脱か< ほか
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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