世界の見方の転換 3 新装版「世界の一元化と天文学の改革」
発売日:2024年1月
- 巻の書名
- 世界の一元化と天文学の改革
- ページ数
- p700〜1127 112,28p
- ISBN
- 978-4-622-09678-8
- 著者情報
- 山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magnetism and Gravity、World Scientific、2018)、)、『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房、2022)ほか
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商品説明
アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学思想のニュアンスを精緻に読み解く最終章は、圧巻と言うほかはない。もっとも、ケプラーに限らない。史料原典・研究文献をはば広く読み込み、全3巻を通して浮沈する有名・無名の人物それぞれの構想と創意を丹念に跡づけ、読者にその思索の軌跡をいきいきと追体験させる手腕は、著者の真骨頂と言える。歴史研究の興味に心躍らせながら本書を読み終えたとき、前二著と合わせた“三部作”が提示する一個の史観が凛然と浮かび上がる。
アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。
ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学思想のニュアンスを精緻に読み解く最終章は、圧巻と言うほかはない。
もっとも、ケプラーに限らない。史料原典・研究文献をはば広く読み込み、全3巻を通して浮沈する有名・無名の人物それぞれの構想と創意を丹念に跡づけ、読者にその思索の軌跡をいきいきと追体験させる手腕は、著者の真骨頂と言える。歴史研究の興味に心躍らせながら本書を読み終えたとき、前二著と合わせた〈三部作〉が提示する一個の史観が凛然と浮かび上がる。
目次
第3巻 世界の一元化と天文学の改革
第9章 彗星についての見方の転換――二元的世界溶解のはじまり
1 彗星の自然学的理解
2 彗星予兆説と占星術
3 定量的彗星観測のはじまり
4 ポイルバッハと彗星観測
5 視差をもちいた彗星高度の推定
6 1531年のハレー彗星
7 アリストテレス気象論のほころび
8 彗星についての新しい見方の登場
9 セネカの『自然研究』をめぐって
10 パラケルススの宇宙
第10章 アリストテレス的世界の解体――1570年代の新星と彗星
1 1572年の新星
2 ヘッセン方伯ヴィルヘルムIV世
3 ティコ・ブラーエと新星
4 ミハエル・メストリンと新星
5 古代的宇宙像崩壊のはじまり
6 ティコ・ブラーエと天文学
7 1577年の彗星観測
8 ティコとメストリンのアリストテレス批判
9 メストリンによる月の観察
10 アリストテレス批判からコペルニクス説へ
11 ティコ・ブラーエと占星術
第11章 ティコ・ブラーエの体系――剛体的惑星天球の消滅
1 ティコ・ブラーエとコペルニクス理論
2 ティコ・ブラーエの天体観測
3 ティコ・ブラーエの観測精度
4 ティコ・ブラーエの体系にむけて
5 パウル・ヴィティッヒ
6 クリストフ・ロスマン
7 剛体的惑星天球の否定
8 ロスマンとコペルニクス理論
9 ティコの体系のもたらしたもの
10 ジョルダノ・ブルーノと無限宇宙
11 パトリッツィとリディアット
第12章 ヨハネス・ケプラー――物理学的天文学の誕生
1 メストリンとの出会い
2 ケプラーの出発点
3 宇宙の調和的秩序
4 ティコ・ブラーエとの出会い
5 ケプラーとウルスス
6 天文学の仮説について
7 幾何学的仮説と自然学的仮説
8 物理学としての天文学
9 物理学的太陽中心理論
10 ケプラーの第0法則
11 円軌道の破綻
12 地球軌道と太陽中心理論の完成
13 等速円運動の放棄と面積法則
14 楕円軌道への ほか
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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