障害と所得保障 基準の管理から分配の議論へ
発売日:2023年12月
- ページ数
- 304,12p
- ISBN
- 978-4-86500-163-1
- 著者情報
- 風間 朋子(カザマ トモコ)
2010年3月、首都大学東京大学院(現東京都立大学大学院)社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程修了。博士(社会福祉学)。2010年4月〜2014年3月、立正大学社会福祉学部社会福祉学科、2014年4月〜現在、関西学院大学人間福祉学部社会福祉学科教員。社会福祉士、精神保健福祉士
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商品説明
それは、いったい、どこからやってきたのか?手続きは煩雑、低水準、そのくせ、認定は不可解だし、更新の度に支給停止の恐怖。過去に起こった制度間の絡まりが不合理を生み、現状を拘束している!所得保障制度は、私たちに何をもたらし、何を奪ったのか。私たちはどのように眼差され、どのように扱われる存在であったのか。時間の流れの川上で何が起こり、いかにしてこの状況が生み出されたのか、絡まりをゆっくり解しながら、その本質に迫る。
所得再分配の基準はどのように創られたのか。障害者を対象とした所得保障制度の長期的追跡で明らかになったのは、恩給、官業共済、工場法、労災保険、健康保険、厚生年金保険、国民年金、身体障害者福祉法等、一見ばらばらな制度の複雑な絡まりであった。時間の流れの川上で何が起こり、いかにしてこの状況が生み出されたのか、絡まりをゆっくり解しながらその本質に迫る。その作業は、近代化以降の日本において、労働者がどのように眼差され、どのように扱われる存在であったのかの問い直しでもある。
目次
はしがき
序章
1 はじめに
2 本書の目的
3 障害認定の五つの前提
4 所得再分配の四つの基準
5 本書の構成
6 凡例等
第1章分析の視点
1 所得保障制度の制度配置
2 障害年金制度に関する先行研究
3 分析概念
4 本書の到達点
第2章恩給制度――機能障害基準の確立
1 軍人恩給制度の確立
2 公務員の種別の越境
3 その後の等級の変遷
4 稼得能力の影響
5 小括
第3章官業共済制度――稼得能力基準の原点
1 官業労働者に対する労災補償
2 官業共済組合
3 小括
第4章工場法――稼得能力基準と機能障害基準の混在
1 工場法
2 「工場監督年報」における紛議
3 工場法等通達
4 労働者災害扶助法
5 工場法等の統一
6 精神・神経障害、内部障害と打切扶助料
7 小括
第5章社会保険の創設――建て前としての稼得能力基準
1 健康保険法
2 船員保険法
3 労働者年金保険法(厚生年金保険法)
4 小括
第6章労働基準法と厚生年金保険法――労働能力基準の誕生
1 労働基準法、労働者災害補償保険法の制定
2 社会保険における業務上の事由への対応
3 労災補償制度と厚生年金保険との等級の対応関係
4 障害補償制度から厚生年金保険への継続
5 等級表の転用
6 目的の変更
7 小括
第7章労働能力を評価する――障害認定基準の整備
1 労働能力の評価方法への希求
2 労働能力の評価方法の標準化
3 一九五四(昭和二九)年改正
4 労働能力の量的評価
5 労働能力を評価する
6 小括
第8章国民年金と日常生活能力
1 障害年金制度案の概要
2 労働能力基準の経路依存
3 身体障害者福祉制度との調整
4 身体障害者福祉制度の等級を用いた対象規定の経路依存
5 第一の経路と第二の経路の合流
6 日常生活能力基準の誕生
7 小括
終章
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 関西学院大学研究叢書 第260編
- 出版社名
- 生活書院
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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