変容するインドネシア
発売日:2023年12月
- ページ数
- 469p
- ISBN
- 978-4-8396-0336-6
- 著者情報
- 小川 忠(オガワ タダシ)
跡見学園女子大学文学部教授。早稲田大学アジア研究所招聘研究員。1959年神戸市生まれ。2011〜16年同基金東南アジア総局長(在ジャカルタ)。2017年より現職。専門:国際交流政策、東南・南アジア研究。著書:『ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭』(NTT出版、2000年。毎日新聞・アジア調査会アジア・太平洋賞特別賞受賞)ほか
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商品説明
少なからぬ経済専門家が、30年先インドネシア経済は世界トップ10に仲間入りしていると予測している。国際コンサルティングのPwCは、2050年インドネシアのGDPは、10.5兆米ドルで中国、インド、米国に次いで世界4位に躍進すると予測する。世界第4位の2億7223万人の人口を擁し(2020年国勢調査)、国民の平均年齢は29歳と若く、消費意欲も旺盛で国内市場は拡大し、経済成長に有利な勤労世代の人口増が続く「人口ボーナス」のある国として、インドネシア経済の実力を評価する。他方、2050年日本のGDPは6.77兆米ドルで、世界ランキングを現在の3位から8位にまで落としている。前述の4ヵ国に加えて新興国ブラジル、ロシア、メキシコにも抜かれるという見立てだ。30年前の絵空事は、30年後には現実のものとなるかも知れない。
インドネシアが日本を抜くのは時間の問題か…台頭するインドネシアの実力を知らないのは日本人だけだ。20年以上この国を見続けている著者が最新の情報と自らの観察と体験をもとにインドネシアの全体像をリアルに描いた大著。
カギとなるのは「イスラーム」と「デジタル化」です。
目次
序章 なぜインドネシアに注目する必要があるのか
台頭するインドネシア
日本社会の身近な隣人として
インドネシア理解の要諦――多様性と変化
豊かになるとは
増大する肥満人口
健康ブームのインドネシア
かつての「庶民」はどこへ?
本書の構成
第1部 インドネシア社会――変化の潮流と多様性
第1章 インドネシア・イスラームは「非寛容」へ向かうのか
暗雲が立ちこめ始めた「多様性の中の統一」
「イスラームが勝者」なのか
サウジアラビア帰りのイスラーム社会運動リーダー
サウジアラビア留学体験がもたらしたイスラーム理解の変容
バクティアル・ナシルの既存イスラーム機関批判
非寛容なイスラーム指導者に潜む怨念
キャンパス過激化への懸念
少数派へ非寛容な「Z世代」
なぜ学生は非寛容化するのか
「文明の衝突」にあらずして「文明内の分断」
啓蒙主義者ヴォルテールのムハンマド風刺
ムハンマドを評価していたナポレオン、ゲーテ
ゲーテの反イスラーム劇翻訳の真意は狂信批判?
第2章 インドネシア社会のデジタル化と民主主義
デジタル化が進むインドネシア
デジタル経済振興を目論んだジョコ政権
デジタル化は民主主義を強化するか
第一期ジョコ政権が目指した電子ガバナンスによる民主主義強化
デジタル化社会の負の側面
SNSが主戦場となった二〇一九年大統領選挙
デジタル社会化に伴う選挙の変質
電子情報・商取引法の呪縛
メディアの変容――活字からデジタルへ
メディア産業のコングロマリット化と寡頭化
デジタル市民運動の盛り上がり
デジタル市民運動のネットワーク
デジタル・リテラシーと選挙モニター
少数派の声を伝える
「四〇四エラー」落書きがもたらした波紋
民主化とともに台頭したデジタル・アート
アートと伝統知を活用して社会の絆を創造する「ルアンルパ」
アートと ほか
商品詳細
- 出版社名
- めこん
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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