現代イギリス小説の子どもたち 無垢と邪悪を超えて

越朋彦/著

発売日:2023年12月

  • 現代イギリス小説の子どもたち 無垢と邪悪を超えて
  • 現代イギリス小説の子どもたち 無垢と邪悪を超えて
  • 現代イギリス小説の子どもたち 無垢と邪悪を超えて
  • 現代イギリス小説の子どもたち 無垢と邪悪を超えて
ページ数
228p
ISBN
978-4-327-48169-8
著者情報
越 朋彦(コシ トモヒコ)
1975年東京生まれ。東京都立大学人文社会学部准教授。上智大学文学部英文学科卒業。英国・レディング大学大学院英文学専攻博士課程修了(Ph.D.)。専門は17世紀イギリス文学、子ども表象、紅茶の文化史など

¥3,520 税込

16 nanacoポイント

16 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

「子ども(らしさ)」とは何か?最新の研究動向をふまえ、現代世界の子ども概念の「揺らぎ」を多角的に読み解く。

現代の子ども概念の「揺らぎ」を多角的に読み解く

イギリスでは1970年代以降、家族形態の多様化、福祉削減による貧困の拡大、子どもを巻き込む犯罪事件の増加、新自由主義的教育改革による管理強化などにより、子どもを取り巻く社会は大きく変化した。こうした状況の変化に伴い、チャイルドフッド・ノヴェル(子どもを中心的主題とする小説)の出版点数は増加しているが、その体系的な研究はまだ十分に行われているとは言えない。本書では、それぞれの社会状況の変化に関連したチャイルドフッド・ノヴェルを8篇取り上げ、子どもに関する最新の研究動向を踏まえ、「子ども表象」(子どもの造型)を様々な角度から解き明かす。また、一つの現代的ジャンルとしてのチャイルドフッド・ノヴェルの輪郭を描き出す。

<目次>
序論 本書の目的と概要

第1章 子どもの文化的構築に関わる言説の検討
     ――サラ・モス『夜間の目覚め』(2011年)
第2章 発達論的子ども観の否定
     ――トビー・リット『デッド・キッド・ソングズ』(2001年)
第3章 「ロマン派的子ども像」の解体
     ――イアン・マキューアン『セメント・ガーデン』(1978年)
第4章 「排斥」の論理による子どもらしさの構築
     ――ドリス・レッシング『破壊者ベンの誕生』(1988年)
第5章 多様化した家族形態の中の子ども
     ――ニック・ホーンビィ『アバウト・ア・ボーイ』(1998年)
第6章 公営団地小説における子どもの「エージェンシー」
     ――スティーヴン・ケルマン『ピジョン・イングリッシュ』(2011年)
第7章 子どもを殺す子どもたち
     ――ジョナサン・トリゲル『少年A』(2004年)
第8章 新自由主義的子ども
     ――マーゴ・リヴジー『ジェマ・ハーディの飛翔』(2012年)

結論 「子どもであること」の複数性

あとがき
初出一覧
引用文献一覧
索 引

目次

序論 本書の目的と概要
 1 子どもに関する学問的言説の影響/2 子どもを取り巻く社会状況の変化

第1章 子どもの文化的構築に関わる言説の検討
     ――サラ・モス『夜間の目覚め』(2011年)
 はじめに――研究と育児の「境界領域」/『夜間の目覚め』の梗概/多様な言説の取り込み/おわりに――子ども期の構築性の主題化

第2章 発達論的子ども観の否定
     ――トビー・リット『デッド・キッド・ソングズ』(2001年)
 はじめに――タイトルの由来/『デッド・キッド・ソングズ』の梗概/本作の問題意識――二つの概念への懐疑/おわりに――新しい子ども社会学との接点

第3章 「ロマン派的子ども像」の解体
     ――イアン・マキューアン『セメント・ガーデン』(1978年)
 はじめに――『セメント・ガーデン』の概要/「ロマンティック・チャイルド」の解体/おわりに――「ロマンティック・チャイルド」から「危険な子ども」へ

第4章 「排斥」の論理による子どもらしさの構築
     ――ドリス・レッシング『破壊者ベンの誕生』(1988年)
 はじめに――「アポリア」としてのベン/怪物的子どもとしてのベンの造型/ベンの兄姉たち/「概念的排斥」/おわりに――子どもらしさの構築に潜む暴力性

第5章 多様化した家族形態の中の子ども
     ――ニック・ホーンビィ『アバウト・ア・ボーイ』(1998年)
 はじめに――二人の主人公/「年齢の逆転」/「子どもと大人の逆転」(1)――マーカスと母親フィオナ/「子どもと大人の逆転」(2)――マーカスとウィル/おわりに――主人公二人の変容

第6章 公営団地小説における子どもの「エージェンシー」
     ――スティーヴン・ケルマン『ピジョン・イングリッシュ』(2011年)
 はじめに――タイトルの意味/「鳩」の機能/「エージェンシー」/公営住宅団地と探偵/おわりに――能動的行為主体としての子ども

第7章 子どもを殺す子どもたち
     ――ジョナサン・トリゲル『少年A』(2004年)
 はじめに――バルガー事件と子どものイノセンス神話の危機/『少年A ほか

商品詳細

出版社名
研究社
サイズ
20cm
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ