〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ
発売日:2023年11月
- ページ数
- 340p
- ISBN
- 978-4-8459-2310-6
- 著者情報
- 大谷 能生(オオタニ ヨシオ)
音楽と批評の活動。サックス/CDJ/PCなどを組み合わせた演奏で多くのバンドやセッション、録音に参加。演劇・ダンス作品など舞台芸術にも深く関わる
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
なぜ「書くこと」が“わたしたち”を隔て“わたし”を引き裂くのか?インターネット環境とデジタル・デバイスの発達によって「書くこと」と「話すこと」が限りなく近接する現代の状況を哲学・日本語学・批評・文学・美学の知見から縦横無尽に論じる「Twitter」時代の終焉に捧ぐ、大スケール言語文化論!
なぜ「書くこと」が〈わたしたち〉を隔て
〈わたし〉を引き裂くのか?
インターネット環境とデジタル・デバイスの
発達によって「書くこと」と「話すこと」が
限りなく近接する現代の状況を
哲学・日本語学・批評・文学・美学の知見から
縦横無尽に論じる
「Twitter」時代の終焉に捧ぐ、
大スケール言語文化論!
なぜ声をそのまま文字にできないのか?
なぜ炎上は起きてしまうのか?
なぜSNSで熟議は生まれないのか?
その答えを探るために、本書が議論の礎とするのが、「書くこと」と「話すこと」とのあいだに鋭い対立を見出した吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』である。
第一部では、吉本の主張に沿って、書くことは言葉の〈自己表出〉性と〈指示表出〉性とのあいだで自身を引き裂かれる「疎外された労働(カール・マルクス)」であることが確認される。ほかにも、日本語詩のリズムについて論じた菅谷規矩雄、言語活動の成立条件として〈主体〉〈場面〉〈素材〉を挙げた時枝誠記、「書くこと」による精神の発展史を記述したG・W・F・ヘーゲル、〈かつてあった〉ものとして写真を論じたロラン・バルトらが言及され、本書における重要な論点が提示される。
第二部では、写真・映像文化の黎明期における西洋の言語活動を、様々な「指示表出」と「自己表出」のアレンジメントの表れとして分析する。「指示表出」の体系を転倒させる遊戯を試みたルイス・キャロルに対して、「自己表出」の無軌道な噴出としての「犯罪」を描いたコナン・ドイル。シャルル・ボードレールが称揚した「現代性」を体現するかのようなギュスターヴ・クールベやエドワール・マネの絵画。ジャン?リュック・ゴダールが主張したように、「イメージ」と「言葉」を巡る権力配置の問い直しの可能性を秘めたサイレント映画。映画的視覚による「観察」を小説に書き留めたフランツ・カフカ、「サイレントからトーキーへの移行」を自身の思想に反映させたルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン……それら西洋の文化圏を根底で規定する「音声中心主義」について、ジャック・デリダ、J・L・オースティンを参照しつつ論じる。
第三部では、現代的な日本語が定礎された時代の日本の作家たちについて考察する。『文学論』で普遍的な「言語活動」の枠組みを提示しようとした夏目漱石、それに対をなすかのように「口誦文学」の伝統を更新しようとした正岡子規、「ローマ字日記」によって都市を描写しようとした石川啄木、そして『古事記』を「天皇の声」を記録したものとして捉えた本居宣長にまで遡り、その『古事記伝』について論じた小林秀雄の「近代性」について、橋本治を参照しつつ考察する。
第四部では、前述された論点から、「『書く』ことと『話す』ことが軋みの音…
目次
はじめに
第1部 言語論を再起動[リブート]する
第1章 ケータイを失くす/菅谷規矩雄の『詩的リズム』
第2章 時枝誠記の『国語学原論』/「相田みつを」の〈場面〉について
第3章 『言語にとって美とはなにか』/書くことによる「疎外」について
第4章 ヘーゲルの『精神現象学』/いまは夜である?
第5章 ロラン・バルトの『明るい部屋』/〈それはかつてあった〉
第6章 吉本隆明のイメージ論/『記号の森の伝説歌』
第2部 一九世紀のオペレーション・システム
第7章 ルイス・キャロルとコナン・ドイル/ヴィクトリア朝の「指示表出」
第8章 写実主義という「表出」/ボードレールの「現代性」
第9章 マネの絵画と「シネマトグラフ」/無声映画における「言葉」
第10章 カフカとヴィトゲンシュタインの「指示表出」
第11章 音声中心主義という制度/『声と現象』&『言語と行為』
第3部 近代日本の境界面[インターフェイス]
第12章 『文学論』と『俳諧大要』/夏目漱石と正岡子規
第13章 石川啄木の短歌と借金/「ローマ字日記」という表出
第14章 『古事記伝』と、本居宣長の「音声中心主義」
第15章 『小林秀雄の恵み』/橋本治と一緒に読む小林秀雄
第16章 本居宣長にとって「歌」とはなにか/小林秀雄の「近代性」
第17章 「声を聞く」という批評/表現の厚みをくぐること
第4部 疎外・退行・排泄による更新[アップデート]
第18章 『世界認識の方法』/〈大衆〉という概念について
第19章 「書かない」ことの領域/「対幻想」とプロレタリア文化
第20章 熟議と書くこと、民主主義と話すこと
第21章 ドナルド・トランプと「祭式」への参加者たち
第22章 〈喩〉と録音物、「ツイッター」と詩と批評
おわりに
参考文献
商品詳細
- 出版社名
- フィルムアート社
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。