ピアノより大きなピアニスト 年金生活者マリーヤ・ユーディナの運命
発売日:2023年11月
- ページ数
- 208,4p
- ISBN
- 978-4-622-09639-9
- 著者情報
- 武藤 洋二(ムトウ ヨウジ)
1939年9月30日生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。大阪外国語大学ヨーロッパ1講座教授をへて同大学名誉教授。主として帝政ロシヤとソヴェトを拠点にして人間を追っている
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商品説明
マリーヤ#ユーディナ(1899‐1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある“群像”とともにユーディナの生き方を描く。人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。
マリーヤ・ユーディナ(1899-1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。
二枚の黒衣しか持たず(一枚は演奏会用)、年金をすべて貧しい人、助けを求める人に使い、自分は病身で借金まみれ。冬物のコートがなく、リューマチなのに満足な靴もなく、賃貸のピアノの借料が払えない。無防備が人生の原則で、人の不幸を知ってしまったら、財布にいくらあるかを考えない。自分の心を裏切らない、意に沿わないことはやらない。最後まで他者救済に自分を活用し、ピアニスト以前に人間であった。
庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある〈群像〉とともにユーディナの生き方を描く。
人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。
専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。
目次
序 冷凍飛行
第一章 白いカラス
第二章 犬にも暖かさを
第三章 赤の他人の命
第四章 「私はまず第一に人間である」
第五章 生活と暮らし
第六章 「皆濁り」
第七章 「よく用いられた一生」
第八章 自分と身分、あるいは交響曲第七番
あとがき
人名索引
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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