ロシアとは何か モンゴル、中国から歴史認識を問い直す

宮脇淳子/著

発売日:2023年11月

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ページ数
264p
ISBN
978-4-594-09563-5
著者情報
宮脇 淳子(ミヤワキ ジュンコ)
1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専攻は東洋史。大学院在学中から、東京外国語大学の岡田英弘教授からモンゴル語・満洲語・シナ史を、その後、東京大学の山口瑞鳳教授からチベット語・チベット史を学ぶ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て、東京外国語大学、常磐大学、国士舘大学、東京大学などの非常勤講師を歴任。現在、昭和12年学会会長、公益財団法人東洋文庫研究員としても活躍

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商品説明

十三世紀、モンゴル帝国がアジアとヨーロッパの文明をつなぎ世界史が生まれた。ロシアを紐解けば世界がわかる!アイデンティティもわからない、イデオロギーも失われた国の焦燥はどこからくるのか?

アイデンティティーもわからない、
イデオロギーも失われた国の焦燥はどこから来るのか?
ロシアを紐解けば世界がわかる!

「偉大なるロシアの復活」を標榜してウクライナ侵攻を続けるプーチンのロシア。一体、プーチンの描くロシアとは、何百年前の、どのようなロシアなのか? ロシア人とはどのようなルーツの人々なのか? 
 習近平の中国もまた「一帯一路構想」を提唱するが、ユーラシア大陸全体を支配する世界覇権をめざしているに等しい。
「文明と文明の衝突の戦場では、歴史は、自分の立場を正当化する武器になる」と著者
は説きます。ところが、「イスラム文明の内部では歴史学は意義の軽いものにすぎず、
地理学の補助分野」であり「いまでもイスラム諸国は、イスラエルやヨーロッパ・アメ
リカ諸国との関係において、自分の言い分がなかなか通せず、つねに不利な立場に立た
されている」。また日本でも、自虐史観に反発する人は対抗するものとして日本神話を
持ち出したりするように、「歴史とは自分たちが納得できるように過去を説明するスト
ーリーであり、文化や立場、国ごとの世界感や歴史認識により、その筋書きが違ってく
る。よって、史実が明らかにさえなれば、紛争の当事者双方が納得し、問題が解決する
というようなものではない」……と本書には、まさに現代の不安定な世界情勢を読み解
く「歴史認識」への示唆が凝縮されています。
著者の夫であり師である碩学、岡田(故岡田英弘)史観のエッセンスを紐解きながら、
日本人にとっての世界史理解、世界で果たすべき役割に導く内容です。

目次

プロローグ いまなぜユーラシアから見た世界認識が必要なのか―

二〇一四年、ロシアのクリミア侵略に失望した私たち日本人―
なぜ日本人のロシア・中国への予測ははずれてばかりなのか―
学問の真髄は「疑うこと」と「修正」―
学問とは何か、よい学問・悪い学問とは―
だまされないように、自分をだまさないように、自分の頭で歴史を学問しよう―

第一章 巻頭特別講義 入門・岡田史学―
日本の歴史学を少しずつ、しかし大きく動かしている岡田英弘―
岡田史学の問題提起―世界中どこにでも歴史があるわけではない―
岡田史学の前提―歴史とは何か、歴史は文化である―
歴史のない文明―インド文明、イスラム文明、アメリカ文明―
アメリカ文明に歴史がない理由―アメリカは現在と未来にしか関心がない―
日本の「世界史」教育―始まりから問題をはらんでいた―
西洋史のもとになった地中海(ギリシア・ローマ)文明―ヘーロドトスが書いた世界―
西ヨーロッパ文明の重要な世界観―変化と対決こそが歴史―
「歴史」は日本語の熟語―代々つながっていく「史」―
東洋史をつらぬく大原則―天が命ずる「正統」の観念―
日本の西洋史の矛盾―背景にあるシナ型の正統史観―
モンゴル帝国から世界史が始まったという理由―
中国、ロシア、インド、トルコ、東欧はモンゴル帝国の後裔で、それ以外にも強い影響―
日本史はどうつくられたか―シナの圧迫に対抗したナショナリズム―
「よりよい歴史」を書ける個人とは―
四つの課題―「歴史認識」「歴史戦」に負けない「よりよい歴史」のために―
自虐史観・日本中心史観を超えて―大日本帝国史を日本史として扱うべき―

第二章 ロシア史に隠された矛盾―ユーラシア史からロシアの深層を見る―
ボロディン「ダッタン人の踊り」―世界史は思わぬところに顔を出す―
コサックの子孫であるウクライナが「もともとロシアの一部」?
つくられた民族的トラウマ「タタールのくびき」―
アイデンティティもない、歴史もない、ないない尽くしのロシア―
人には「神話としての歴史」が必要―

第三章 国境を越える相互作用―
ヨーロッパ文化の ほか

商品詳細

出版社名
扶桑社
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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