筑豊の生活保護とキリスト教 「制度」か「人間」かをめぐる運動史
発売日:2023年9月
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商品説明
産炭地であった福岡県の筑豊地域は、石炭から石油へのエネルギー政策の転換が進められる中で「切り捨て」られ、筑豊の福祉事務所は、政府の責任を追及した生活保護獲得闘争と生活保護適正化政策が激烈にぶつかり合う場となった。この点を踏まえ、本書では、まず筑豊の県田川福祉事務所の取り組みを分析し、生活保護適性化をめぐって行われた労使の激しい対決が協調へと転換されていく経緯を辿る。また、炭鉱閉山後の子どもの貧困問題に取り組んだミッションに基づくボランタリーな活動に目を向け、日本を底辺から支えた炭鉱労働者たちの復権を願ったキリスト者の歩みを振り返る。筑豊という地平から生活保護史とキリスト教史の架橋を試みるだけでなく、そこから市場化の波に抗する共生と連帯の実現可能性について希求した一冊。
産炭地であった福岡県の筑豊地域は、石炭から石油へのエネルギー政策の転換が進められる中で「切り捨て」られ、筑豊の福祉事務所は、政府の責任を追及した生活保護獲得闘争と生活保護適正化政策が激烈にぶつかり合う場となった。この点を踏まえ、本書では、まず筑豊の県田川福祉事務所の取り組みを分析し、生活保護適性化をめぐって行われた労使の激しい対決が協調へと転換されていく経緯を辿る。また、炭鉱閉山後の子どもの貧困問題に取り組んだミッションに基づくボランタリーな活動に目を向け、日本を底辺から支えた炭鉱労働者たちの復権を願ったキリスト者の歩みを振り返る。筑豊という地平から生活保護史とキリスト教史の架橋を試みるだけでなく、そこから市場化の波に抗する共生と連帯の実現可能性について希求した一冊。
目次
序 章 貧困問題とは政治問題である――筑豊から日本の近代化過程を問う
1 周辺から日本の近代化過程を問うという視座
2 筑豊の生活保護史に注目する理由
3 筑豊のキリスト教史に目を向ける理由
4 本書の内容と構成
第I部 筑豊から日本型福祉国家の形成史を問う――教育と労働と福祉の一体的把握の試みとして
第1章 貧困と生活保護史研究――筑豊を中心にして
1 戦前における産炭地ないし筑豊への注目の少なさ
2 戦後の占領期研究と岸・仲村論争の背景
3 1960年代以降の日本型福祉国家の形成とその政治的背景
4 筑豊の生活保護問題の背景
5 政治史的ないし社会史的な生活保護史研究と筑豊
6 筑豊の貧困問題に関わる先行研究
7 「階級」という概念
第2章 近代日本におけるキリスト教受容の問題
1 近代日本のキリスト教史を概観しようとする本章の意図
2 農村への伝道の困難さ
3 教会派と社会派の対立
4 社会主義ないし労働組合運動とキリスト教慈善事業――接続から分岐へ
5 昭和初期における基督者学生運動とドイツ弁証法神学の移入
6 筑豊とキリスト教
第3章 教育・労働・福祉の一体的把握の試み――筑豊を中心にして
1 産炭地筑豊とは
2 石炭産業と労働組合運動
3 石炭産業と教育問題
4 炭鉱離職者対策
第II部 福祉事務所からみた筑豊の生活保護行政――県田川福祉事務所を中心に
第4章 炭鉱盛況から閉山による生活保護急増――1955〜1966年
1 時代背景
2 社会的要因による問題
3 田川福祉事務所開設の経緯と開設時期の生活保護の状況
4 実施機関としての福祉事務所の問題
5 被保護者及び各種団体における問題
6 マスコミで取り上げられた事件
7 生活保護と失業対策の推移と問題点――炭鉱閉山から保護適正化政策に至るまで
第5章 炭鉱閉山後の高保護率・地域荒廃――1967〜1984年
1 時代背景
2 福祉事務所機 ほか
商品詳細
- シリーズ名
- MINERVA社会福祉叢書 68
- 出版社名
- ミネルヴァ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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