溶接構造物の疲労の基礎 道路橋について

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  • 溶接構造物の疲労の基礎 道路橋について
ページ数
213p
ISBN
978-4-339-05280-0
著者情報
山田 健太郎(ヤマダ ケンタロウ)
1969年名古屋大学工学部土木工学科卒業。2010年名古屋産業科学研究所上席研究員。中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社顧問。2019年同社テクニカルアドバイザー

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商品説明

繰返し荷重を受ける鋼構造物では,しばしば疲労が問題となります。本書では,特に鋼道路橋の溶接継手を対象として,その基本的な疲労挙動を解説します。本書の内容は,鋼道路橋以外の溶接構造物に適用することも可能です。
本書は,つぎの3部で構成され,疲労の基礎を理解して,疲労照査に応用する観点からまとめられています。

第I部 溶接された鋼構造物の疲労強度 ─基礎的な考え方─
疲労の勉強を始める方は,まず第I部で全体像を把握して欲しい。ここでは,溶接鋼構造物の疲労耐久性の評価に関する全体の流れを説明します。そこでは,繰返し荷重が作用する鋼構造物の疲労では,疲労の3要素,すなわち1溶接継手の形状,2作用する応力範囲,および3その繰返し数が重要であることを示します。

第II部 各種の溶接継手の疲労挙動 ─基礎から応用へ─
疲労強度は,溶接継手の形状によって異なるS-N曲線で表現されます。そこで,各種の溶接継手の疲労試験結果から,それらの疲労挙動を比較して,疲労耐久性に影響するパラメータについて解説します。鋼橋などの大型の鋼構造物では,疲労試験機の容量の制約から実物での疲労試験は難しいので,その一部を取り出した溶接継手で疲労試験されます。ここでは,比較的板厚の小さい鋼板(10〜20mm程度)の溶接継手の疲労試験を参考にしています。

第III部 道路橋の使われ方と損傷事例 ─作用する繰返しの外力と疲労き裂─
ここでは,筆者が関わった道路橋やその付属物を対象として,疲労損傷事例とその対応について概説します。既設の道路橋は,設計や製作,架設,供用中の維持管理など,それぞれが異なる経歴を持ちます。そのため,疲労の知識だけではなく,設計から維持管理に至る一連の流れも念頭に,耐久性や補修・補強について考える必要があります。
また,疲労損傷を生じた実際の鋼道路橋について,その原因の調査や耐久性の評価,補修・補強の基本的な考え方を示します。これらは,筆者が関わった事例の一部であり,関与した橋梁技術者や道路管理者との議論の成果です。ただし,本書で引用する内容には,筆者の私見も含まれています。

目次

第I部溶接された鋼構造物の疲労強度─基礎的な考え方─
1.溶接鋼構造物の疲労
1.1 はじめに─道路橋を取り巻く環境─
1.2 溶接構造物の疲労─疲労損傷に備えて─
1.3 疲労照査の必要性─設計から維持・管理まで─
1.4 溶接構造物の疲労に関する12の疑問
1.5 本書の構成

2.溶接構造物の疲労照査─疲労照査へのアプローチ─
2.1 疲労の3要素と疲労照査─継手の形状,応力範囲,繰返し数─
2.2 疲労強度曲線(S-N曲線)の求め方
2.3 作用する応力範囲と繰返し数の求め方
2.4 疲労耐久性の評価の流れ─道路橋を対象にして─
2.5 疲労対策について─疲労強度向上法と補修・補強─

第II部各種の溶接継手の疲労挙動─基礎から応用へ─
3.引張を受ける溶接継手の疲労挙動─溶接止端からの疲労き裂─
3.1 溶接継手の形状と作用荷重の方向
3.2 リブ十字すみ肉溶接継手の疲労挙動─疲労き裂の発生・進展挙動─
3.3 面外ガセット溶接継手の疲労挙動─応力集中の重なり─
3.4 リブと面外ガセットを組み合わせた溶接継手─疲労き裂の発生位置─
3.5 面内ガセット溶接継手の引張疲労試験─応力集中の影響─
3.6 残留応力と拘束応力の影響について
3.7 主応力に斜めに溶接された継手の疲労挙動
3.8 鋼管構造に用いられる溶接継手

4.溶接金属で荷重を伝達する継手の疲労挙動
4.1 溶接内を進展する疲労き裂について
4.2 内部に不溶着部を有する突合せ溶接継手─角度の影響─
4.3 荷重を伝達するすみ肉溶接を用いた十字継手
4.4 裏当て金を用いた鋼床版Uリブの突合せ溶接継手の疲労挙動
4.5 溶接による疲労き裂の補修について

5.板曲げを受ける溶接継手の疲労挙動
5.1 板曲げ疲労試験について─引張との違いと板厚効果─
5.2 すみ肉溶接継手の板曲げによる疲労試験─止端に生じる疲労き裂─
5.3 面外ガセット溶接継手の板曲げ疲労試験─鋼床版箱桁の垂直補剛材上端のモデル─
5.4 材辺に直角に溶接されたT継手の疲労挙動─実橋への適用について─ ほか

商品詳細

出版社名
コロナ社
サイズ
26cm
フォーマット
単行本

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