村上春樹研究 サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学
発売日:2023年9月
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商品説明
新しい村上春樹をめぐる文学史のために。
旧来の作品研究を大きく乗りこえていくにはどうしたらよいか。
本書は村上文学をサンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究からなる、独特の世界文学的構造体として提示する。
先行する作家との関係性、村上自身の渡独体験や作品の外国語訳・映像化作品、さらには「当事者批評」「健跡学」などの視点を導入することで、どのような風景が見えてくるのか。村上作品を取りまく文学的諸現象のポリフォニーは、果たしてどのように聞きとれるのか。刺激的な書。
【村上と世界中の読者を結ぶ媒質は、どのようなものなのだろうか。そこには村上作品の翻訳だけでなく、映像化作品や、村上の影響を受けた創作物、さらには村上に影響を与えた創作物、さらには村上とその作品に関する批評や研究も含まれるというのが、筆者の考え方だ。そして、その全体が村上春樹の作品を世界文学にしているという見解を提示する。】……「序」より
目次
序 ポリフォニーを志向する研究書
一 井戸と地下二階
二 サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究
三 目標としてのポリフォニー
四 本書の構成
おわりに
I 「大江・筒井・村上」が結ぶ星座
第一章 大江健三郎の「ファン」としての村上春樹
一 大江派と村上派
二 「大江か村上」から「大江と村上」へ
三 大江と新人時代の村上
四 村上春樹が大江健三郎をサンプリングする―『万延元年のフットボール』
五 大江のその他の作品への視線
六 死者と獣―「世界の終り」と「街と、その不確かな壁」
七 死者と獣―大江の「死者の奢り」とピエール・ガスカール
八 「穴ぼこ」の継承
九 「ちょっと無防備すぎるところがある」
一〇 「あとは大江健三郎とかあのへんがはやりでしょ」
一一 亀裂
一二 分水嶺としての一九八七年?
一三 「十代のころ、大江健三郎さんがスターだった」
一四 「そんなことも気になった」
一五 真剣なパズルゲーム
付録
追記
第二章 村上が「好きな作家」としての筒井康隆
一 筒井康隆と大江健三郎
二 文学的トポス「時空を超える精液」
三 208と209
四 青山、世界の終り、あちら側とこちら側
五 火星とニーチェ
六 壁抜け、同時存在、マルセル・エイメ
七 思想としてのサンプリング
八 筒井のフットワーク
おわりに
補説
II 海外体験と外国語訳
第三章 渡独体験を考える――「三つのドイツ幻想」と「日常的ドイツの冒険」
一 村上の精神形成とドイツ
二 最初期の海外体験、行き先はドイツ
三 ハンブルクの性風俗
四 ハンブルクの大麻の夜
五 ベルリンとナチスの傷跡
六 空中庭園と世界の終り
おわりに
商品詳細
- 出版社名
- 文学通信
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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