キリストと性 西洋美術の想像力と多様性

岡田温司/著

発売日:2023年10月

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ページ数
206,6p
ISBN
978-4-00-431992-4
著者情報
岡田 温司(オカダ アツシ)
1954(昭和29)年、広島県に生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史、思想史。著書―『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞受賞)『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、読売文学賞)ほか多数

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商品説明

キリスト教は性にたいして厳格で保守的であるといわれる。しかし中世からルネサンスにかけて、人々は、時にジェンダーの境界をさまよい、時に「クィア」と呼ばれる性的嗜好を先取りしたキリストを描いた。正統と異端のあいだで揺れる神の子のさまざまな姿に、図像と言説から迫る。民衆の豊かな想像力を伝える西洋美術史。

今日、キリスト教は性に対して厳格、保守的であるといわれる。しかしキリスト教の長い歴史にあって、キリストは性をめぐって、じつにさまざまな姿で語られ、描かれてきた。ときに「クィア」と形容される性的嗜好を先取りし、ときにジェンダーをめぐっても攪乱されていく。人々の豊かな想像力が育んだ西洋美術の実相に迫る。

目次

はじめに

I クィアなキリスト

 1 キリストとヨハネ
  「最後の晩餐」のなかの使徒ヨハネとイエス
  イエスとヨハネのツーショット
  「イエスの愛しておられた弟子」ヨハネ
  師との「愛」をめぐる弟子たちの葛藤――ヨハネとペテロの場合
  外典のなかのヨハネ
  マグダラのマリアの愛を捨ててイエスのもとに走るヨハネ
  カップルにしてライヴァル、似た者同士の使徒ヨハネとマグダラのマリア
  ガニュメデスとしてのヨハネ
  ソドムの罪

 2 イスカリオテのユダとキリスト
  ユダは本当に裏切り者なのか
  ユダをめぐる解釈の葛藤
  外典『ユダの福音書』
  イエスとユダのどこかクィアな関係――スコセッシの『最後の誘惑』
  もうひとりのユダ――ノーマン・ジュイソンの『ジーザス・クライスト・スーパースター』
  ユダはなぜイエスにキスしたのか
  ユダのキスのさまざまなかたち
  クィアな口づけ
  カイン+モーセ+オイディプス=イスカリオテのユダ
  もうひとりのユダ

 3 マリアとキリスト
  娘エクレジアを生む母キリスト
  マリア・エクレジアの子宮
  花嫁マリアと花婿イエス
  ジェンダーをまたぐ「花嫁」
  母マリアと子キリストの結婚

II 交差するジェンダー

 4 もしもキリストが女性だったら
  女性のキリスト――「クリスタ」
  十字架のイエスの異性装
  ウィルゲフォルティスのモデル――ルッカの《聖顔》の異性装
  中世におけるさまざまな異性装
  異性装の聖人たち
  女教皇ヨハンナ

 5 「傷(ウルヌス)」、「子宮(ウルウァ)」、「乳首(ウベル)」
  女性器としてのキリストの傷
  護符としての女陰と男根
  イエスの割礼と包皮
  聖遺物としてのイエスの包皮
  傷のなかへと入る
  豊かな乳房をもつキリスト
  「あなたの乳房はぶどう酒にもまして快く」
  両性具有としてのキリスト

 6 「ス ほか

商品詳細

シリーズ名
岩波新書 新赤版 1992
出版社名
岩波書店
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
新書・選書

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