- ページ数
- 334p
- ISBN
- 978-4-7503-5625-9
- 著者情報
- ベッツ,アレクサンダー(ベッツ,アレクサンダー)(Betts,Alexander)
オックスフォード大学の強制移住および国際問題の教授で、30代で同大学難民研究センターの所長。UNHCRや幾つもの国際機関や政府のコンサルタントとして働いた経験がある。2016年には世界経済フォーラムのYoung Global Leaderに、またForeign Policyによって世界のトップ100人のGlobal Thinkersの一人に選ばれている
コリアー,ポール(コリアー,ポール)(Collier,Paul)
オックスフォードのセントアントニーズカレッジの経済学教授。世界銀行を経て、開発経済学の世界的な大家。著書The Bottom Billion(邦訳『最底辺の10億人』)は、ライオネル・ゲルバー賞、外交問題評議会のアーサー・ロス賞、コリン・プライズなどを受賞
滝澤 三郎(タキザワ サブロウ)
東京都立大学大学院社会科学研究科・カリフォルニア大学バークレー経営大学院修了(法学修士・MBA)。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)等を経て、東洋英和女学院大学名誉教授。専門は、難民問題、日本の難民政策
岡部 みどり(オカベ ミドリ)
東京大学大学院総合文科研究科国際社会科学博士課程修了。博士(学術)。上智大学法学部国際関係法学科教授。国際連合大学Academic Programme Associate(Peace and Governance Programme)、ケンブリッジ大学国際関係研究所客員研究員などを経て現職。また、この間、オックスフォード大学移民研究所(COMPAS)客員研究員、ジョンズホプキンス大学政治学部客員研究員などを歴任。専門は国際関係論、人の国際移動研究、地域統合(主にEU)研究
佐藤 安信(サトウ ヤスノブ)
ロンドン大学高等法学研究所(法学博士)、ハーバード・ロースクール(LL.M)。早稲田大学アジア太平洋研究センター特別センター員、元東京大学教授(大学院「人間の安全保障」プログラム)、同大学院附属グローバル地域研究機構持続的平和研究センター長。日本および、ニューヨーク、アムステルダム、ブラッセルで法律事務所弁護士、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)法務官、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)人権担当官、欧州復興開発銀行(EBRD)弁護士
杉木 明子(スギキ アキコ)
英国エセックス大学大学院政治学研究科博士課程修了、政治学博士(Ph.D.)。神戸学院大学法学部専任講師、同助教授、同准教授、同教授を経て、2018年より慶應義塾大学法学部教授
山田 満(ヤマダ ミツル)
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学(博士「政治学」神戸大学)。埼玉大学教養学部教授などを経て、現在早稲田大学社会科学総合学術院教授
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商品説明
世界の強制避難民の数は1億人を超え、難民の約90%は発展途上国に留まり、難民生活は平均10年以上といわれる。破綻した難民保護制度の中、「難民」について世界と日本は何をすべきなのか、何ができるのか。自助努力を支援するアプローチ・受け入れ社会への貢献、出身国の再建を可能にするオルタナティブなビジョンを提示した論争の書、待望の邦訳!
難民の国際的保護制度は、1951年の難民条約とUNHCRに基礎を置くが、その制度は「迫害」から逃げる人々が念頭にあり、内戦や暴力による「命への危険」から逃げる人々に対処できていない。また、貧困・失業から逃れる経済移民が難民制度を利用することにも対応できない。
他方で、開発途上国に残る90%の難民は忘れられている。最も脆弱な人々である残された難民は、自由のない難民キャンプで教育も受けず仕事がないまま何年も何十年も過ごすことになる。
本書では、90%の難民の留まる周辺国で、難民に就労機会と教育を提供することで難民の自立を推進することを提唱する。
難民の自助努力を支援するアプローチ、受け入れ社会への貢献、さらには出身国の再建を可能にするオルタナティブなビジョンをA.ベッツとP.コリアーという著名な専門家が提示した重要な1冊。
目次
日本語版への序文
監修者まえがき
この本を書いたきっかけ
イントロダクション
避難の目的
壊れてしまったシステム
新しいアプローチの必要性
第I部 なぜ危機は起こるのか
第1章 世界的な混沌
何が強制移動や外国への避難をもたらすのか
なぜ脆弱性は増加しているのか
集団暴力の現実化
避難するという選択肢
避難所
第2章 難民制度の変遷
冷戦時ヨーロッパの難民制度
ヨーロッパ中心主義のグローバル化
1951年難民条約の沈黙
誰が難民とみなされるべきか?
見つからない保護提供者――誰が負担すべきか
見つからないモデル――なぜ難民キャンプは不十分なのか
UNHCRと21世紀
危機と改革への機会
第3章 大混乱
危機の火種――シェンゲン体制
火花
ローマでの幕開け
シリアへの飛び火
シリア難民危機の第一段階(2011年〜2014年)――心なき頭
シリア難民危機の第二段階(2014年11月〜2015年8月)――新たなランペドゥーザ
シリア難民危機の第三段階(2015年9月〜2015年12月)――頭なき心
シリア難民危機の第四段階(2016年1月〜)――心なき頭の復活
現在までの整理
第II部 再考
第4章 倫理を再考する――救済の義務
難民を救済する義務
移住の権利はあるのか
取り残された人たちの人権
統合する権利と義務
暫定的な小括
第5章 避難所を再考する――すべての人に手を差し伸べる
なぜ「出身国への近さ」が最も重要であるのか
人道的サイロの失敗
都市難民の放置
開発の機会としての難民
中米のサクセスストーリー
お互いに得をする機会
< ほか
商品詳細
- 出版社名
- 明石書店
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:REFUGE
注意事項
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