泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜
発売日:2023年9月
- ページ数
- 198p
- ISBN
- 978-4-16-391722-1
- 著者情報
- 寺田 英〓(テラダ ヒデミ)
昭和23年大阪府生まれ。上智大学文学部史学科卒。文藝春秋にて編輯業務に携わる。平成26年退社。在学中から武道に親しみ、現在和道流空手道連盟副会長、範士師範
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商品説明
男が泣いてはいけないことになったのはいつからか。日本では神代から幕末まで、男は盛大に泣いていたではないか。スサノヲから吉田松蔭まで、古典に見える「泣く男」の姿百態を辿りつつ、「男泣き」の実相に迫る!
転んで泣く小さな男の子をみて、「泣くな、男だろ」と小声で呟く。そして、立ち上り駆け寄ってきた子を、「よしよし、偉いぞ」と頭を撫でてやる。強くあれ、雄々しくあれかしと、日本の男の子は育てられてきた。
いつからか。
日本の古典を紐解くと、英雄豪傑ほど派手に泣いている。「男泣き」という言葉もある。
そして、「なく」ことを示す字の多いこと多いこと。
啼、泣、号、呱、?、?、?、慟、啾、喞、これらはすべて「なく」ことを著わした字である。悲しくて泣く、大声を出して泣く、子供が泣く、遠くまで聞こえるほど泣く、声が出ず涙を流して泣く、さらにいえば,涕泣、慟哭、嗚咽、泣血、哀慟、歔欷、さめざめと泣く、めそめそと泣く……。
本書は、古典に見える泣く男の姿百態を辿りつつ、「男泣き」の実相に迫ろうという試みである。
材は主として、記紀、万葉、古今の歌集や、伊勢、平家、太平記など文学史書の類から採った。
トップバッターは須佐之男命! そして倭建命、大伴家持ときて、やや色好みの涙、在原業平、源頼政、泣きそうもない木曽義仲を経由して、楠木正成と豊臣秀吉、最後は吉田松陰でしめる。
もう、全編泣いてばかり。そう、男だって、いや、男だからこそ泣いていいんだよ、という本なのである。
目次
第1章 須佐之男命―泣きいさちる神
第2章 倭建命―神と人とのはざまに
第3章 家持と防人―公と私の涙
第4章 業平と頼政―色好みの涙
第5章 木曾義仲―猛将の涙とその運命
第6章 大楠公と豊太閤―桜井の駅と難波の夢
第7章 吉田松蔭―狂と猛の涙
終章 涙は何を購うのか
商品詳細
- 出版社名
- 文藝春秋
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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