口述筆記する文学 書くことの代行とジェンダー

田村美由紀/著

発売日:2023年8月

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ページ数
304,5p
ISBN
978-4-8158-1129-7
著者情報
田村 美由紀(タムラ ミユキ)
1990年奈良県に生まれる。現在、国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)

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商品説明

代わりに書くのは何者か。谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。

谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。

目次

序 章 口述筆記する文学
     1 口述筆記とはなにか
     2 〈もう一人の書き手〉を問う
     3 〈書かれた作品〉から〈書かれつつある現場〉へ
     4 本書の構成と概要

  第1部 ディスアビリティをめぐる交渉――口述筆記創作の現場から(1)

第1章 ペンを持てない男性作家
     ――谷崎潤一郎の場合
     1 書くことのディスアビリティ
     2 谷崎潤一郎と口述筆記
     3 口述筆記のジェンダー・ポリティクス
     4 リテラシーをめぐる評価と〈書かせる〉こと
     5 署名と実像のはざまで

第2章 「書く機械」になること
     ――伊吹和子『われよりほかに』
     1 筆記者・伊吹和子
     2 書く行為の代行とジェンダー
     3 「書く機械」になるという戦略
     4 作家であること、作家になること
     5 〈選別〉の論理

  第2部 書くことの協働性とケア――口述筆記創作の現場から(2)

第3章 ケアとしての口述筆記
     ――筆記者たちの経験から考える
     1 作家の労働空間とその編成
     2 ケアのニーズへの応答――上林暁と徳廣睦子
     3 性役割の反転――三浦綾子と三浦光世
     4 関係を編み直す――大庭みな子と大庭利雄
     5 〈書く身体〉に伴走する

第4章 〈書かせる〉でもなく、〈書かされる〉でもなく
     ――武田泰淳『目まいのする散歩』
     1 武田泰淳と武田百合子の評価
     2 歩くことと書くこと
     3 自律的な主体像を疑う
     4 〈書かせる〉と〈書かされる〉のあいだ
     5 他者性と依存性

  第3部 言葉を媒介することとジェンダー――テクストのなかの口述筆記 ほか

商品詳細

出版社名
名古屋大学出版会
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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