設計論 製品設計からシステムズイノベーションへ
発売日:2023年7月
- ページ数
- 473p
- ISBN
- 978-4-339-04684-7
- 著者情報
- 藤田 喜久雄(フジタ キクオ)
1985年大阪大学工学部産業機械工学科卒業。2002年大阪大学教授
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商品説明
斬新な製品やサービスをつくり出していく上で,新たな技術はその直接的なトリガーとして不可欠であるが,そのようなトリガーだけではイノベーションは生まれない。さまざまな技術要素やシステムを全体像に統合していく設計の役割がますます重要になってきている。本書は,その先の将来を展望しつつ,関連分野の技術者や研究者,学生のみならず,設計に関心を持つさまざまな人々に向けた,システムズイノベーションの時代の羅針盤を意図して,斬新な製品やサービスのための設計の考え方や技法,それらを支えていく学術を系統立てて包括的に論じている。
元来,設計とは,「計を設ける」の意であり,その場合の「計」は「はかりごと」であって,実現が難しいことの実現に向けてその方策や方法を考案することを意味する。社会や生活がさまざまな機械によって支えられるようになっていった近代以降,機械をつくり出すための計画を描き出すことが,狭義ながらも,「機械設計」と称されるようになり,社会や生活の成熟,科学技術の進展や細分化などに呼応しながら,機械が大規模化し複雑化していく中で,設計の射程は広がっていき,機械という範疇を超える普遍的な「工学設計」へと,さらに,社会や生活における価値をも考える「製品設計」へと進展し,加えて,サービスや経験にも関わるようになってきた。また,昨今では,イノベーションの要請のもと,各種のシステムを組み合わせ折り重ねて構成する超システム(システムズ)の総合的な設計も重要になってきている。本書は,一連の背景も踏まえつつ,以下のように構成している。
第1章では,設計やそれを支える設計工学の意味や意義を歴史的な経緯も含め概説する。
第2章と第3章では,設計を普遍的に考えていくためにシステムという考え方を導入し,大規模で複雑な対象をシステムとして理解したり操作したりしていくための基本を導入する。また,第4章では,設計が情報処理として進められることを受けて,モデルと計算についての要点を整理する。
第5章から第9章では,設計の優劣を評価する視点として,価値とその広がり,信頼性と安全性,生産の工程,ライフサイクル,経営の課題について考える。
第10章から第14章では,設計問題の形式や最適性に関する性質を整理した上で,問題解決の進め方と設計における要点,設計活動の管理について論じていく。また,設計のための技法を計算機援用設計技術に重点を置きながら横断的に取り上げる。
第15章から第17章では,イノベーションを切り口に据えて,大規模で複雑なシステムを設計していく際の論点,創造的な設計のあり様や進め方についての論点を展開した後に,社会と技術の関係とそのもとでの設計の役割についての展望を論じる。
目次
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1.設計論の背景
1.1 設計とは,優れた設計とは
コーヒーブレイク:“ものづくり”という独特な言葉
1.2 道具の発明から産業の形成へ
1.3 市民社会の形成と設計ニーズの多様化
1.4 製品の複雑化の進展
1.5 生産性や豊かさの向上の背後で進んだこと
1.6 工学設計から製品設計へ,さらにその先へ
1.6.1 設計の普遍性
1.6.2 設計の再認識
1.6.3 設計の再定義
1.7 設計工学の学び方
コーヒーブレイク:2000年前後における日本での工学教育の動向
1.8 第1章のまとめ
2.設計の複雑化とシステムという考え方
2.1 価値の生産性と製造業におけるモード
2.2 さまざまな技術を取りまとめる設計の横断性と普遍性
2.3 システムという抽象
2.4 システム工学の由来
コーヒーブレイク:A Philosophy of Technology
2.5 システムの形式
2.6 システムの具体例
2.7 人工物のシステムとしてのさらなる複雑化
2.7.1 超システムの課題
2.7.2 超スマート社会への展望
2.7.3 エネルギーシステムの課題
2.8 システムの複雑さへの対応指針
2.8.1 複雑さについての寓話
2.8.2 準分解可能性・限定合理性・満足化
コーヒーブレイク:意思決定における合理性
2.8.3 設計における準分解可能性
2.9 システムの制御方式とその分類
2.10 システムの総合性
2.10.1 システムの目的
2.10.2 システムの設計や計画
2.10.3 設計工学の課題
2.11 第2章のまとめ
3.システムの構造と設計問題の形式
3.1 システムの構造に対する視点と相互の関係
3.2 システム構造の物理的意味と機能構造
3.2.1 物理的意味の把握
3.2.2 システムにおける機能構造
3.3 機能構造から実体構造への展開
3.3.1 機能構造と実体構造
商品詳細
- 出版社名
- コロナ社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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