沖縄の生活史
発売日:2023年5月
- ページ数
- 855p
- ISBN
- 978-4-622-09598-9
- 著者情報
- 石原 昌家(イシハラ マサイエ)
1941年、台湾宜蘭市生まれ、沖縄県那覇市首里出身。沖縄国際大学名誉教授。沖縄の生活史、戦争体験などの研究。1970年から沖縄県史、各市町村史字誌などの編纂執筆にかかわる。沖縄の各平和資料館企画に参加。第三次家永教科書訴訟(沖縄戦部分)や沖縄靖国神社合祀取消裁判等の専門家証人として証言。全戦没者刻銘碑「平和の礎(いしじ)」の刻銘検討委員会元座長等歴任
岸 政彦(キシ マサヒコ)
社会学者・作家。1967年生まれ。京都大学教授。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。主な著作に『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『東京の生活史』(筑摩書房、2021、紀伊國屋じんぶん大賞2022・毎日出版文化賞)など多数
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商品説明
100人が語り、100人が聞いた、沖縄の人生。たくさんの小さな声を織り上げた、膨大な聞き書き集。沖縄タイムス紙上での連載記事「沖縄の生活史〜語り、聞く復帰50年」に、新たに15本の語りと、監修者のまえがき、あとがきを加え、待望の書籍化。
2022年5月に、日本復帰50年を迎えた沖縄。これを節目として、沖縄の歴史とともに生きてきた人々の来し方を聞き取って文章に残そう、という沖縄タイムス社の企画が結実したのが本書である。
沖縄タイムス紙上での募集に応えた「聞き手」たちが、それぞれ思い思いの「語り手」を選び、その人生を聞き取って生活史として仕上げた。紙上に、およそ半年以上にわたって連載された85篇に加え、新聞には掲載しなかった15篇を合わせた、計100篇の生活史がここにまとめられている。巻頭と巻末にはそれぞれ、監修者のまえがき、あとがきを収録する。
「私は本書のどの語りの、どの部分を読んでも、深い感慨と感動をおぼえます。ここには語り手たちが経験した「沖縄の戦後」が、確かに存在するのです」
(岸政彦、まえがきより)
「数多くの沖縄の人たちから聞き取りしてきたにもかかわらず、庶民の生活の奥深くに分け入り、心の襞に触れるところまでは、聞き取りはしていなかったか、と思わざるを得ない語りにも出会えました」
(石原昌家、あとがきより)
目次
まえがき 岸政彦
あの時の東京はね、お店の正面に「沖縄者お断り」って書いてあったんだよ。野蛮人と言ってから
聞き手=安里優子(五七) 語り手=母・池原春子(八四)
「おい、比嘉君ね、これからが僕らの時代だよ」って言うんだよ
聞き手=安里百合香(六一) 語り手=安里繁雄(九一)
おじー必ず、運転したいって言ってさ、どうしても運転したいって
聞き手=東春奈(三六) 語り手=父(七二)
爆弾の破片とか、買いに来る業者がいたわけ。家にね。そこの業者さんに売ったりしてた。小遣い稼ぎ。一キロ売ったらいくらだよということで
聞き手=安谷屋佑磨(二九) 語り手=父(六二)
耕運機買うのも、吉本家が初めて。開墾するのも、吉本が初め。みんなやらないわけよ、こんなの
聞き手=荒井聡(三九) 語り手=吉本良子(九七)
なんでないのって聞いたら一番上の兄が(給料を)そっくり持っていってあるわけよ
聞き手=新川真奈美(三二) 語り手=祖母(七四)
努力しなくて、なんとかなるさじゃないわけよ。努力しての結果が「なんくるないさ」、それ全然違うね
聞き手=泡☆盛子(五〇) 語り手=幼馴染の母・添盛文子(七一)
裏返して、僕の住所を書いたわけ。その時にまぁ、ポロポロポロポロ泣いたよ
聞き手=伊是名夏子(四〇) 語り手=父・伊是名進(七八)
ブランクなくドラムたたいてきたから、俺みたいにいろんなジャンルのドラムを経験してきたのは珍しいんじゃないかね
聞き手=井筒形(五九) 語り手=津嘉山善栄(七四)
ある奥さんはさ、必ず「あんた連れて行って、子どもが大きくなるまで一緒に育ててくれないか」と言いよったけど
聞き手=上江洲清哉(二四) 語り手=上江洲ツネ(九〇)
でも、見てくれてたんだぁー、分かってくれてたんだぁーってのがあって。すごいあの言葉は忘れられなかった
聞き手=上原健太郎(三七) 語り手=糸満市出身の女性(六〇代)
沖縄の歴史から呼ばれて、自ら沖縄の歴史を呼び込んでいく、その在り方みたいなもの
聞き手=上原沙也加 語り手=仲里効
だからほんと ほか
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 22cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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