転換期の長崎と寛政改革

鈴木康子/著

発売日:2023年3月

  • 転換期の長崎と寛政改革
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ページ数
433,13p
ISBN
978-4-623-09488-2
著者情報
鈴木 康子(スズキ ヤスコ)
東京生まれ。1989年中央大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、花園大学文学部日本史学科教授

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商品説明

一七一五年の正徳新例により長崎の支配体制が規定され、その後の寛政改革は幕末に至るまでの長崎と長崎貿易の基本となる規定が制定された重要な改革であった。本書では、一七七〇年代のオランダ船ブルフ号の抜荷事件発覚から、抜荷対策強化を提唱した工藤平助の「報国以言」を紹介するとともに、長崎奉行戸田出雲守の貿易改革から寛政改革に至るまでの過程とその内容を考察し、同時に改革を支える人々の動きと国内外の諸状況を明らかにする。

国内の鉱物資源の枯渇と流出が深刻化した十八世紀以降、対外貿易を担う長崎は国内経済と幕府財政にも密接に結び付いた。正徳新例がその支配体制を明確に規定し、続く寛政改革は実質的に幕末に至るまでの江戸幕府の対外政策の基本となった改革である。本書では一七七〇年代から一八一〇年代における、長崎奉行戸田出雲守氏孟の貿易改革から松平定信による寛政改革に至るまでの、改革を実行する人々の動きと国内外の歴史的な背景について明らかにする。

目次

序 章 一八世紀中期までの対外政策の推移と本書の目的

第一章 近世後期の対外政策の問題点――オランダ人による抜荷と抜荷禁止令
 はじめに
 1 抜荷禁止令の推移
 2 安永四年の抜荷禁止令の背景
 3 安永四年の抜荷禁止令
 4 抜荷禁止令発布直後の状況
 おわりに

第二章 近世後期の対外政策の指針――工藤平助「報国以言」が与えた影響
 はじめに
 1 「報国以言」の構成
 2 「報告以言」の趣旨
 3 「報国以言」の内容に関する分析
 4 「報国以言」以後の対外政策と工藤の情報ネットワーク
 おわりに

第三章 天明中期の貿易改革と長崎奉行着任者の推移――戸田出雲守氏孟の改革とその死去
 はじめに
 1 長崎貿易政策
 2 商館日記にみる戸田出雲守
 3 長崎在勤中の長崎奉行の死去について
 4 戸田出雲守を取り巻く勢力と長崎奉行職
 おわりに

第四章 寛政改革直前の長崎情勢――末吉摂津守利隆の奉行着任とその政策
 はじめに
 1 長崎派遣目付
 2 末吉善左衛門とその目付就任の背景
 3 長崎奉行末吉摂津守の政策
 4 末吉摂津守の失脚
 おわりに

第五章 長崎における寛政改革
 はじめに
 1 『宇下人言』にみる長崎改革
 2 『翁草』における「長崎法令改正」
 3 オランダ貿易半減令の検討
 4 輸入・輸出品政策
 5 唐船貿易・特別取引
 6 抜荷禁止令
 7 長崎地下政策
 8 地下人への訓育
 9 松平定信の開国観
 おわりに

第六章 寛政改革を支えた勘定所官僚――松山惣右衛門(伊予守)直義の果たした役割
 はじめに
 1 石谷備後守と松山直義―明和・安永期―
 2 天明期における松山の長崎派遣
 3 寛政期における松山の長崎派遣
 4 文化年間の対外交渉と松山の役割
 おわりに

第七章 寛政改革以後の対外政策と長崎奉行中川飛騨守忠英
 はじめに
 1 目付時代
 2 長崎奉行時代
 3 ほか

商品詳細

出版社名
ミネルヴァ書房
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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