東アジアの都市とジェンダー 過去から問い直す
発売日:2023年3月
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商品説明
都市と地方との格差が国を超えて問題化する今日、都市とは人間にとってどのような場なのか。
本書は、近世から近代初期の江戸東京に視点をおき、同時代の東アジアの諸都市と比較しながら、その特徴を探るとともに、あらためて人間にとっての都市という存在の意義を問い直す。中国文明の大きな影響のもとにあって、歴史的に一国の政治経済の中心として建設された点で江戸東京と共通する朝鮮の漢陽との比較をはじめとして、東アジアのさまざまな都市を視野に問題を考える。
全体を、第1部「都市生活を較べる」第2部「女性の描く都市・都市のなかの女性」第3部「日中韓の女性たち」にわける。各国の都市文化から立ち現れてくるものは何か。ジェンダー・性・身分・階層・職分にも目を配りながら編む。
付録として、漢陽の文人柳得恭の記した歳時記『京都雜志』をもとにした『朝鮮の雑誌―18〜19世紀ソウル両班の趣向』から4編を掲載。
関連年表、東アジアの女性文芸を知るためのブックガイドも完備。
近代以降、今日まで続く、政治を含めた日本社会の問題を捉えることも視野に入れた、最新の比較都市文化論。
執筆は、市川寛明・岩田和子・大木 康・金谷匡高・金 美眞・呉 翠華・高 永爛・小林ふみ子・鄭 敬珍・仙石知子・染谷智幸・高村雅彦・福 寛美・藤木直実・田中優子・土田牧子・山田恭子。
目次
まえがき──東アジア近世・近代都市はいかに経験されたか(小林ふみ子)
第1部 都市生活を較べる
01 十八世紀の漢陽と江戸における芸能?「芸能の場」という視座からの考察?
土田牧子
一、はじめに
二、十八世紀、漢陽における芸能
三、『奉仕図』第七幅に描かれた曳山台
四、『落成宴図』に描かれた民衆芸能
五、十八世紀、江戸の芸能
六、劇書・錦絵に描かれた芝居小屋の内外
七、『山王祭之図』に描かれた祭屋台
八、おわりに──漢陽と江戸の「芸能の場」
02 十八?十九世紀の漢陽の市場、その中を覗いてみる
金 美眞
一、はじめに
二、漢陽の市場
三、描かれた漢陽の市場──「城市全図応令」と「太平城市全図」
四、おわりに
03 近代における市場空間の表と裏?神田多町市場を例として?
金谷匡高
一、はじめに
二、東京の中の市場
三、神田市場の立地
四、神田市場内に集まる人々
五、神田青物市場の空間について
六、街路と地価
七、おわりに
04 園芸文化で比較する漢陽と江戸
市川寛明
一、園芸文化にみる正統文化からの逸脱
二、「花を育て、木を植える」を読む
三、おわりに──園芸文化の江戸と漢陽
05 江戸・漢陽にみる花見と遊山
鄭 敬珍
一、漢陽における花見・遊山の中心地と漢陽都城
二、漢陽の花見と遊山
三、江戸における花見──桃の花、蓮の花、柳
四、江戸における花見──桜
五、文人たちの花見──小金井
六、まとめ
06 東アジア都市の行楽地とその場所性
高村雅彦
一、日中韓に見る花見の名所とその立地
二、名所の場所性と意味
三、「姑蘇繁華図」に描かれた遊山の風景
四、『清嘉録』に読む年中行事の行楽地
五、現代蘇州の名所空間
商品詳細
- 出版社名
- 文学通信
- サイズ
- 21cm
- フォーマット
- 単行本
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