カントの道徳的人間学 性格と社交の倫理学

高木裕貴/著

発売日:2023年3月

  • カントの道徳的人間学 性格と社交の倫理学
  • カントの道徳的人間学 性格と社交の倫理学
ページ数
410p
ISBN
978-4-8140-0470-6
著者情報
高木 裕貴(タカキ ユウキ)
1990年兵庫県生まれ。2022年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、立命館大学非常勤講師。専門は、カント哲学、倫理学など

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商品説明

最晩年の人間味あふれる豊かな道徳哲学。定言命法に支えられた道徳形而上学は妥協を許さぬ厳格な理想を掲げるが、一方でカントにはより現実的な人間学があった。

カント晩年の著作『人間学』をどのように評価するか。「なんじなすべし」という厳格な定言的命法に支えられたカントの道徳形而上学は、妥協を許さないような性格をもつが、一方には現実味のある人間学がある。本書は道徳的人間学を、道徳形而上学と人間学との邂逅点とする視点に立ち、カントの豊かな人間味あふれる社交の倫理学を描き出す。

目次

凡 例

序論 問題設定

第1章 道徳的人間学への展望
 はじめに
 第1節 道徳形而上学としての道徳哲学
 第2節 カント道徳哲学への批判
 第3節 道徳的人間学としての道徳哲学
 第4節 著作としての『人間学』
 第5節 補論 ――『教育学』の問題
 おわりに

第2章 性格基礎論
 はじめに
 第1節 晩年期における性格概念を特徴づける
  1・1 格率とは何か
  1・2 性格とは何か
 第2節 性格と道徳
  2・1 非道徳的解釈
  2・2 道徳的解釈
  2・3 一見した矛盾を解決する
  2・4 矛盾の解決は意味をなすか
 第3節 性格と尊厳
  3・1 『基礎づけ』における尊厳論
  3・2 『人間学』における尊厳論
  3・3 二つの尊厳論を両立的に解釈する
 第4節 性格と徳
 第5節 補論 ――二元論的性格概念
  5・1 『純粋理性批判』における性格概念
  5・2 『宗教論』における性格概念
  5・3 『宗教論』における性格形成論
 おわりに

第3章 性格形成論
 はじめに
 第1節 性格と従順
 第2節 性格と誠実性
 第3節 自分で考えるとはどういうことか
 第4節 啓蒙と先入見
 第5節 自分で考えることと他者と共に考えること
 第6節 性格の三つの格率
 おわりに
コラム? 社交家カント

第4章 社交論
 はじめに
 第1節 理性の公的使用論
 第2節 『普遍史の理念』における非社交的社交性論
 第3節 『宗教論』における非社交的社交性論
 第4節 『人間学』における社交論
 第5節 談話と議論の緊張関係
 第6節 遊びとしての議論
 おわりに
コラム? 社交論の歴史 ――ドイツ編

第5章 礼儀作法論
 はじめに
 第1節 『人間学』における礼儀作法論
 第2節 『道徳形而上学』における礼儀作法論
 第3節 世間的怜悧としての礼儀作法
 第4節 許され ほか

商品詳細

シリーズ名
プリミエ・コレクション 124
出版社名
京都大学学術出版会
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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