ジャック・デリダ「差延」を読む

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ページ数
210p
ISBN
978-4-924671-57-7
著者情報
森脇 透青(モリワキ トウセイ)(Tenev,Darin)
京都大学大学院文学研究科在学中(日本学術振興会特別研究員DC2)。現代フランス哲学・美学。批評家。1995年生

西山 雄二(ニシヤマ ユウジ)
東京都立大学人文社会学部教授。二〇世紀フランス思想・文学。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士。著書に『異議申し立てとしての文学』。1971年生

宮〓 裕助(ミヤザキ ユウスケ)
専修大学文学部教授。哲学・現代思想。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。著書に『ジャック・デリダ―死後の生を与える』ほか。1974年生

テネフ,ダリン(テネフ,ダリン)
ブルガリア・ソフィア大学文学部准教授。文学理論・比較文学。博士。1978年生

小川 歩人(オガワ アユト)
大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構特任講師。二〇世紀フランス思想。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。1992年生

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商品説明

「ジャック・デリダのすべてが『差延』に集約されるのではなく、デリダのすべてが『差延』から出てくるのだと主張しておかなければならない」(ジャン=リュック・ナンシー)。
20世紀フランス現代思想の代表的知識人ジャック・デリダ。その名前は「脱構築/ディコンストラクション」の思想とともに、現在でも広く知られる。デリダの思想の影響は、哲学のみにとどまらず、文学理論、政治、法哲学までに及ぶ。日本の思想家への影響は、蓮實重彦、柄谷行人、高橋哲哉、小林康夫、鵜飼哲、浅田彰、東浩紀など幅広い。また近年においても、若手研究者が増加している。
そのジャック・デリダが、若干38歳の時に発表した「差延」は、当時のフランス哲学の錚々たる研究者(権威)の前で発表された。デリダが、何を語ろうとしたのかは、未だ多くの謎を残す。この「差延」論文を精緻に読み、詳細な解説・講演を行ったのが、若手デリダ研究者(京都大学大学院博士課程)の森脇透青である。また、森脇の講演に対して、宮崎、テネフ、西山、小川といったデリダ研究者が丁寧に応える。7時間を超えるシンポジウムの全記録に、森脇をはじめとして発言者が大幅に加筆。
当時、フランス哲学会の重鎮たちが、新進気鋭の哲学者デリダの発表に、どう反応したのか。日本語未邦訳の発言も多数紹介。
本書は、最新のデリダ研究への誘いの書となる。最もわかりやすいデリダ入門であり、初学者が紐解ける〈哲学入門の書〉である。

目次

はじめに
第I部 ジャック・デリダ「差延」解説
今日、デリダを読むために──入門書の時代
「差延」論文の紹介・差延の位置──なぜデリダのテクストは読みづらいのか
I 前置き──差延を語ることについて
差延とは何でないか──「説明する」とは何か
差延の戦略──目的地なき冒険
小括 1
II「差延」の語義分析──時間化と空間化
差延──「間隔化」と「時間かせぎ」
記号と差延──古典的記号概念
現代記号学の地平──ソシュール記号学
小括 2
III 差延のリソース
1 ヘーゲル──「イェーナのヘーゲル」/差異、差異化、差延
コイレのヘーゲル論/「差異的関係」と「差異化する関係」と「差延」の差異
問いの形式と「意識」の特権──「とは何か」とは何か
2 ニーチェ──『ニーチェと哲学』/諸力の闘争、差延としての「同じもの」

「同じもの」のポリティカル・エコノミー
解釈──「素朴さ」の擁護
3 フロイト(バタイユ、レヴィナス)──痕跡と記憶/死の賭け/現前したことのない過去
精神分析と差延
『科学的心理学草稿』における記憶論──間隔化
保留、遅れ、事後性のモチーフ──時間かせぎ
一般経済と限定経済──バタイユ、死への賭け
無意識は潜在性ではない──事後性
現前したことのない過去と「帝国主義」──レヴィナス
小括3
IV 差延とハイデガー
「揺るがし」の思想 
「存在のエポケー」と差延
1 差延と存在論的差異
「存在の真理」の道を通り抜ける
2 痕跡と形而上学のテクスト──痕跡の抹消の痕跡
3 形而上学の外部と「差延」という名称──存在の「手中」からこぼれ落ちるもの
「本来的」な翻訳?
ノスタルジーを超えた肯定/ロゴス中心主義
小括 4
総括・解説の終わりに
参考文献(日本語訳文献のみ)

第II部 討 論
研究活動の総括としての「差延」講演
否定神学の神だなんてとんでもありません……
人間の消失
人間の死
マラルメが実践する断絶を参照
差延の思想を練り上げるために
新しい哲学の登場
 ほか

商品詳細

出版社名
読書人
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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