『常陸国風土記』の表現と方法 地名と歌謡

衛藤恵理香/著

発売日:2023年3月

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ページ数
216p
ISBN
978-4-7576-1065-1
著者情報
衛藤 恵理香(エトウ エリカ)
2017年京都大学大学院人間・環境学研究科共生文明学専攻博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都女子大学文学部非常勤講師

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商品説明

◇従来の解釈にとらわれず、読解と訓詁を通して本文校訂を再検証
今から約1300年前の奈良時代に成立した日本最古の地誌とされる風土記は、土地の性質や産物、説話や歌謡など、魅力に満ちながらも、今なお難解な表現や顧みられなかった本文など、検討の余地を残している。
本書では、風土記において歌謡はいかなる意味をもつのか、述作の意図と方法の解析に基づいて考える。

目次

凡例
 序章 風土記のなかの歌
  第一節 風土記歌謡への視点
  第二節 本書の構成
第一部 風土記の表現世界―神なるものの風景―
 第一章 神なるものの成立―『常陸国風土記』輔時臥之山条
  一 はじめに
  二 風土記と中国の私撰地誌
  三 地名と伝承との有縁性
  四 神なるものの把握
  五 神の子との別れ
  六 戦(おのの)くものの顕現
  七 伝承の生成―伝承の外部―
 第二章 神の事跡と起源―『常陸国風土記』高来里条―
  一 はじめに
  二 土地の整い―「荒梗」の意味―
  三 聖なる矢―「器仗」と訓注「伊川乃」―
  四 神の事跡と土地の占有―普都大神―
  五 建郡記事と起源
  六 伝承の記載
第二部 伝承と歌謡―遙かなる記憶と今の記載―
 第一章 地の文と歌謡―『常陸国風土記』笠間村条―
  一 はじめに
  二 「石城」と「石屋」の語彙的差異
  三 景観と「小泊瀬山」への連想
  四 官道と葦穂山
  五 不合理な結合―祀られた「山賊油置売命」―
  六 伝承の転変と錯雑―地の文と歌謡の関係―
 第二章 歌謡と俗諺―『常陸国風土記』筑波岳条―
  一 はじめに
  二 神の侮蔑―「詈」の意味―
  三 神の四言詩―「諱」の意味―
  四 聖なる空間―「巍」と「徳」―
  五 神の事跡と起源譚の生成
  六 宴席での閨怨歌
  七 俗諺と伝承
 第三章 歌謡と遙かなる記憶―『常陸国風土記』童子女松原条―
  一 はじめに
  二 うたわれる場の性格―「?歌」の意味―
  三 「愛惜」の歌―「はも」の用法―
  四 地の文と歌謡との関係性
  五 記憶の断片―「カミノヲトコ・カミノヲトメ」の意味―
  六 土地と歌謡との紐帯
 第四章 景観と歌謡―『常陸国風土記』高浜条―
  一 はじめに
  二 海浜の景観―「潮」と「夕」の語彙選択―
  三 海浜の口笛―「嘯」の主体―
  四 土地の歌謡
 補論 近代国家における風土記の「発見」―明治期国定教 ほか

商品詳細

シリーズ名
和泉選書 198
出版社名
和泉書院
サイズ
20cm
フォーマット
新書・選書

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