社会派ミステリー・ブーム 日中大衆化社会と〈事件の物語〉
発売日:2023年2月
- ページ数
- 284p
- ISBN
- 978-4-909832-55-9
- 著者情報
- 尹 〓汐(イン シセキ)
1987年、中国四川省生まれ。北京師範大学日本語学部卒業、名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士前期・後期課程修了。博士(文学)。椙山女学園大学、名古屋大学、愛知淑徳大学、名城大学等非常勤講師、大阪大学大学院文学研究科助教を経て、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部講師
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商品説明
犯罪・非行・スキャンダル―松本清張や水上勉、森村誠一などの社会派ミステリー作品は、日本でブームを起こし、その後中国など海外でも流行。その根底にあるものとは何か。書籍に留まらず、映像化作品や関連する(事件)の報道、同時代の言説など、多角的なアプローチで、ブームの構造的解明をめざす。
犯罪・非行・スキャンダル――事件を描いた物語の流行から、〈生きた戦後史〉が浮かびあがる。
松本清張や水上勉、森村誠一などの社会派ミステリー作品は、日本でブームを起こし、その後中国など海外でも流行。その根底にあるものとは何か。
書籍に留まらず、映像化作品や関連する〈事件〉の報道、同時代の言説など、多角的なアプローチで、ブームの構造的解明をめざす。
目次
序章 〈事件〉を物語る時代
一 「社会派」論を超えて
二 社会派ミステリー・ブーム
三 「社会派」論のパラダイム 先行研究(1)
四 「松本清張研究」の「東アジア」論 先行研究(2)
五 問題点と本書の研究方法
[第一部 戦後日本のメディアと〈事件の物語〉]
第一章 『週刊朝日』と松本清張―小説「失踪」の語りから考える
一 「週刊誌ブーム」と松本清張
二 週刊誌が作る「知」と読書の形態
三 編集方針と一致する創作
四 ある「失踪」事件をめぐって
五 小説「失踪」と週刊誌記事の語り
六 『黒い画集』が読者に与えるもの
第二章 「事件」とメディア・世論―松本清張「遭難」と井上靖『氷壁』の「登山者」表象
一 松本清張と井上靖
二 『氷壁』と「遭難」の作品と評価
三 「登山ブーム」と山岳小説―「事件」の意味
四 『氷壁』と「遭難」―誰が真実を語るか
五 メディアへのまなざし
第三章 「内幕もの」の時代と『日本の黒い霧』
一 『日本の黒い霧』、賛否両論のノンフィクション
二 「内幕もの」の一九五〇年代
三 松本清張、「一市民」から見た「内側」
四 「内幕もの」と世論
五 ノンフィクションという矛盾
第四章 「悪女」の作られ方―松本清張の小説と映像の交錯
一 松本清張作品の映像化
二 映画と中間雑誌の連携
三 週刊誌による映画の宣伝
四 映像によるイメージの創出
五 「悪女」イメージの生成
六 メディアミックスの前段階
[第二部 冷戦期の日中における社会派ミステリーの流通]
第五章 新中国の「内部発行」と社会派ミステリー―『日本の黒い霧』と『日本的黒霧』
一 外国書籍をめぐる二つの翻訳と流通ルート
二 「内部発行」で刊行された日本の書籍
三 「松川事件」をめぐる言論の生成と『日本の黒い霧』 ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 日中文学関係史叢書
- 出版社名
- 花鳥社
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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