知の統合は可能か パンデミックに突きつけられた問い

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ページ数
579p
ISBN
978-4-7887-1869-2

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商品説明

繰り返されるパンデミック。突きつけられた“人間の知恵の限界”。人類の危機を救うために専門知を結集させる“総合知”は可能なのか。新型コロナウイルス感染症を総括して、未来に託す!

"繰り返されるパンデミック。突きつけられた""人間の知恵の限界”
人類の危機を救うために専門知を結集させる〈総合知〉は可能なのか。
新型コロナウイルス感染症を総括して、未来に託す!

『パラサイト・イヴ』『BRAIN VALLEY』などの話題作を世に送り出してきた作家・瀬名秀明は、『インフルエンザ21世紀』や『ウイルスVS人類』をはじめ、科学・医療分野のノンフィクションもこれまで数多く手がけてきた。本書は、その瀬名がダーウィンやスティーヴン・J・グールドの翻訳でも知られるサイエンスライターの渡辺政隆と二人三脚を組み、2019年末に始まった新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の全体像を描き出すことに挑んだ異色の対談集。
 本書の前半〔第九章まで〕は、瀬名による8名の専門家へのインタビュー(執筆は渡辺が担当)を収載。新型コロナ対策を政府に助言してきた専門家会議・有識者会議のメンバーである押谷仁、国のクラスター対策に携わり自ら感染拡大防止のクラウドファンディングも立ち上げた小坂健(ともに東北大学教授)という感染症のエキスパートに加え、医師や法学者、社会心理学者、科学哲学者、物理学者、宗教人類学者との対話を通して、新型コロナ・パンデミックという「大災害」の実像を、医療の最前線だけでなく、そこに否応なく巻き込まれた社会や個人の側からもあぶり出していく。
 また後半では、新型コロナや次なるパンデミックを人類が乗り越えるための鍵として、専門知の限界を打破する「知の統合」に焦点を当てます。専門家たちとの対話から得た知見を基に、瀬名と渡辺の二人は、専門知を超えた「総合的な知」のあるべき姿を模索して、さらに議論を重ねていく。
日々のニュース報道からだけではうかがい知れない関係者の奮闘や苦悩、新型コロナを巡る社会不安の中で生み出された膨大な量の言説、そして危機にあってこそ光を放つ古典の鍛え抜かれた思想。これらを丹念にすくい上げる長い旅路ののち、作家が見出した〈総合知〉の眺望とは??。パンデミックの行く末を照らし、「ポストコロナ」「withコロナ」の社会のありようを探る、現代人必読の一冊。"

目次

"はじめに──COVID-19で試される〈総合知〉 渡辺政隆

感染症に関する基礎用語解説集

第一章 ""お役所仕事""の新型コロナ対策の現場 ×小坂健
立ちはだかるITと個人情報の壁
スケープゴートと陰謀論
リスクコミュニケーションの課題──「ゼロリスク」という幻想
「安心」と「安全」は違う
「よい妄想」から出た、東北大学の新たな取り組み
〈対談を振り返って〉多くの教訓は変革のためのチャンスとも いえる(小坂健)

第二章 人はなぜ攻撃的になるのか ×大渕憲一
人間は利己的なのか利他的なのか
ポジティビズム(前向き主義)の勧め
求められる専門家の矜持
シンパシーとエンパシー
マトリョーシカ人形
オピニオンリーダーの役割
〈対談を振り返って〉人間の本性の二面性が人類の命運を左右する(大渕憲一)

第三章 専門家の枠を打ち破る〈総合知〉 ×野家啓一
トランス・サイエンスの正念場
「専門家」とは誰か
「 移動する自由」に対する意識の違い──法で決める欧米と""空気""ですます日本
リーダーシップとガバナンスの問題か?
身体性を通じた他者理解ができない中で…
問われているのは、バイオポリティクス(生政治)の真価
〈専門知〉から〈総合知〉へ
〈対談を振り返って〉〈総合知〉は、ボトムアップのかたちで しか育たない(野家啓一)

第四章 災害医療と地域パンデミック対応 ×石井正
パンデミックへの初動対応
COVID-19対策にヒーローは不要
「地域貢献」という東北大の学風
火事にたとえると、自然災害は大爆発、COVID-19は山火事
〈対談を振り返って〉""知""の実践をなしうる体力と体制を(石井正)

第五章 人と寄り添う──宗教人類学からのアプローチ ×木村敏明
災害は天罰?
宗教者による寄り添いと心のケア
医療従事者へのケア──専門家と社会との分断
「寄り添う」とは何か
コロナが追い打ちをかけた、看取りと葬儀の問題
 ほか"

商品詳細

出版社名
時事通信出版局
サイズ
21cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

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