ワクチン開発と戦争犯罪 インドネシア破傷風事件の真相
発売日:2023年3月
- ページ数
- 239,11p
- ISBN
- 978-4-00-061585-3
- 著者情報
- 倉沢 愛子(クラサワ アイコ)
1946年生まれ。1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、2012年博士号取得。1988年コーネル大学Ph.D.取得。現在、慶應義塾大学名誉教授。専門はインドネシア現代史
松村 高夫(マツムラ タカオ)
1942年生まれ。1969年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、1976年ウォーリック大学Ph.D.取得。現在、慶應義塾大学名誉教授、ロンドン王立歴史学会フェロー。専門はイギリス社会史・労働史、日本植民地労働史
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商品説明
一九四四年八月、ジャカルタの収容所で、ワクチンを接種した「ロームシャ」が破傷風で多数死亡した。伝染性のない破傷風患者が、なぜ大量発生したのか。ワクチンを汚染した「犯人」として処刑されたインドネシア人医師、破傷風で命を落とした「ロームシャ」、そして遙か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された「マルタ」をつなぐ日本軍の謀略が、八〇年の時を経て、いま明らかになる。
1944年8月、ジャカルタの収容所で、ワクチンを接種したロームシャが破傷風で多数死亡した。この謎の事件の背景には何があったのか。犯人として処刑されたインドネシア人医師、破傷風で命を落としたロームシャ、そして遥か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された〈マルタ〉をつなぐ日本軍の謀略が、いま明らかになる。
目次
はじめに
第I部 つくられた破傷風ワクチン「謀略」事件
第1章 ロームシャ収容所の地獄絵――破傷風患者の大量発生――
1 事件の始まり――労務処理班からの緊急連絡(一九四四年八月六日)
2 日本軍の対応
3 汚染されたワクチン――ワクチン接種直後の惨事だった
4 初めてではなかった破傷風の集団発生
5 謀略事件と判定
6 労務処理班関係者の逮捕と強制された自白
7 モホタルら医学界重鎮の逮捕(一〇月七日)
第2章 スケープゴートがつくられるまで――日本軍が捏造したドラマ――
1 憲兵隊による取り調べ
2 エイクマン研究所に破傷風菌はあったのか?――モホタルに向けられた容疑
3 モホタルの“自白”からマルズキ、アリフの逮捕へ
4 モホタル、供述を変える
5 事件の?末――モホタルとスレマン・シレガルの最期
第3章 蜘蛛の巣から逃れて――マルズキの場合――
1 マルズキの逮捕
2 獄中からの手紙――釈放へ向けて奔走
3 釈放されなかったマルズキ
4 終戦――マルズキの釈放
第4章 行われなかった真相究明
1 連合軍による取り調べ
2 戦後日本における認識
3 ??罪の主張とインドネシア政府の対応
4 なぜモホタルが狙われたのか
5 ロームシャたちのその後
第II部 それは人体実験だったのか――七三一部隊のワクチン戦略――
第5章 七三一部隊は何をしたのか――ハルビンからバンドゥンへ――
1 軍の要請によるワクチン開発
2 ハルビンに設置された関東軍防疫給水部(七三一部隊)
3 移動防疫給水部――石井のワクチン戦略の要
4 細菌戦の展開とワクチン開発
第6章 南方軍防疫給水部は何をしたのか――そしてパスツール研究所は――
1 日本軍によるパスツール研究所接収
2 破傷風事件の“真相”
3 スラバヤ海軍軍医部の人体実験――オーストラリアの戦犯裁判記録から
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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