あの山のむこう 五行歌集

中島さなぎ/著

発売日:2023年1月

  • あの山のむこう 五行歌集
  • あの山のむこう 五行歌集
ページ数
151p
ISBN
978-4-88208-200-2
著者情報
中島 さなぎ(ナカジマ サナギ)
島根県隠岐郡海士町(隠岐諸島中ノ島)出身。五行歌の会同人。MRWC(私設ウォーキングクラブ)所属。趣味は五行歌、みることきくことあるくこと

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商品説明

私は小豆島の出身だから、隠岐の島出身の中島さんの歌にはいつも注目していた。島育ちには、島育ちの気持ちがある。表題となった歌、

 山の向こうにも
 山がある
 山を越え
 知った
 美しい山

 この歌を見たとき、私は島の人の心を思い浮かべた。島の風景の延長上にあるこの山は、はるかに遠い山である。そして美しい。
 その距離感を、私は勝手に感じていた。これは、彼女の代表作だろうと。

 甲板から
 見下ろす港
 母が
 やけに小さかった
 旅立ちの日

 この対比の中に彼女の人生はあったのだと、私は解釈していた。その中間にある都会での生活歌、日常歌は、かなりリアルであり、シビアでもある。
 そのなかでも、私が『五行歌』誌で取り上げた好みの歌がいくつかある。

 あお、みずいろ、うすみどり、
 夏日の四条大橋
 行き交う人の
 まとう衣
 打ち水のよう

 息があるうちは
 収集できません
 段ボールの仔猫
 二度目の電話で
 受け付けられる

 この人は、どこまでシニカルなのかと、思ったこの歌も印象的だった。

 詩人になれなかった
 死人
 死人になった
 詩人
 どちらにもなりたくない

 詩を書く人にはかならず見てもらいたい歌である。
(五行歌の会主宰 草壁焔太跋文より)

 叙景歌から、ちょっぴりシニカルな日常詠、そして大阪らしいユーモラスな歌も楽しめる一冊。
 巻末の、「五行歌私的年表」もユニークで楽しい。

目次

山がある
空がある
COVID-19 ビフォーアフター
少年時代
3年B組
働く
365歩
ルーツ&スイーツ
ヒョウ柄日和
悲しき食いしんぼ
春夏夏秋冬
百花事典
命の周辺
一対 男と女
遠い島 遠ざかる母・義母・父
  跋草壁?太
  あとがき
  五行歌私的年表

商品詳細

シリーズ名
そらまめ文庫 な2-1
出版社名
市井社
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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