田中敦子と具体美術協会 金山明および吉原治良との関係から読み解く

加藤瑞穂/著

発売日:2023年1月

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ページ数
398p
ISBN
978-4-87259-770-7
著者情報
加藤 瑞穂(カトウ ミズホ)
美術史家。博士(文学)。芦屋市立美術博物館学芸員(1993‐2011年)を経て、大阪大学総合学術博物館招へい准教授。専門は近現代美術史。カナダの美術史家ミン・ティアンポと共同企画したElectrifying Art:Atsuko Tanaka 1954‐1968(2004‐05年)で、翌年2004‐05 AICA‐USA(国際美術評論家連盟アメリカ支部)アワード「ニューヨーク市内で開かれた美術館での個展部門」第二席

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商品説明

電気服はいかにして平面になったのか。具体美術協会再考のための初めてのモノグラフ。具体美術協会(具体)の主要メンバーの一人であった田中敦子による作品の独創性を考察するとともに、メンバー間の作品制作における関わりにも着目して論じた画期的研究。これまで十分に議論されてこなかった田中敦子、金山明作品の特質を丁寧に考察し、具体研究に新たな視点を提起する。戦後日本前衛美術の潮流にも目を向け、ミシェル・タピエの提唱したアンフォルメル受容の観点から「具体美術宣言」理解を試みる。具体のリーダーである吉原治良の「物質」観や「具体」概念についての思考の過程をも明らかにし、その源流をたどることで、今後の研究のための枠組みを提示した。巻末には田中敦子が自作を語った貴重なインタビューも収録。

電気服はいかにして平面になったのか――具体美術協会再考のための初めてのモノグラフ

大阪および阪神間を活動拠点とした具体美術協会(略称:具体、1954?1972年)は、第二次世界大戦後の美術史において、日本のみならず世界的な視野に立っても重要な位置を占める前衛的な美術グループである。本書はその主要メンバーの一人である田中敦子(1932?2005年)に関する初の研究書である。田中作品の独創性を考察するとともに、具体のリーダーである吉原治良やメンバーの金山明との関わりの中で、その特質がいかに形成されたかを明らかにする。これまで十分に議論されてこなかった田中や金山の作品を丁寧に見直し、具体研究に新たな視点を提起する。また、彼らの作品をより広い視野から検討するために当時の前衛美術の潮流にも目を向け、ミシェル・タピエの提唱したアンフォルメル受容の観点から「具体美術宣言」理解を試みる。吉原の「物質」観と「具体」概念についての思考の過程をも明らかにし、その源流をたどることで、今後の研究のための枠組みを提示した。巻末には田中敦子が自作を語った貴重なインタビューも収録。

目次

目次

はじめに      

第1章 具体美術協会および田中敦子の先行研究
1.具体美術協会に関する先行研究と課題
2.田中敦子に関する先行研究と課題

第2章 《電気服》から見た田中敦子作品
1.《電気服》
(1)作品の概要
(2)題名およびその仕組み
(3)衣服とは何か
(4)「舞台服」における《電気服》
(5)「前・電気服」
2.《カレンダー》から《作品》(ベル)まで
3.絵画への展開

第3章 田中敦子の「絵」??絶え間ない構造の変換と身体との結びつき??
1.《作品》(ベル)
(1)作品の概要とその仕組み
(2)作品の可変性と鑑賞者
2.1956-1957年:《電気服》を成立させる三つの要素
(1)《電気服》平面化の出発点
(2)合成樹脂エナメル塗料の採用
3.1958-1969年:《電気服》平面化の展開
(1)1958?1962年:円の多様化
(2)1963-1964年:線の複雑化と形象の多層化
(3)1965-1966年:形象の凝縮
(4)《Spring 1966》
(5)1966-1969年:凝縮力の拡張
4.身体を志向する「絵」

第4章 金山明による作品の特質??空間をめぐる思索と実践??
1.0会
(1)金山明による1950年代前半の抽象作品とその制作年
(2)0会の名称と活動の実態
(3)具体への合流
(4)0会展とメンバー集合写真
2 .金山明の1950年代半ば
(1)金山明による作品の異質性
(2)二種の線
(3)船荷証券(B/L)の採用
(4)縁への着目
(5)二次元から三次元への展開

第5章 金山明の電動機器による描画の誕生??白髪一雄との対照性??
1.金山明と白髪一雄の作品(1956年)
(1)金山明の《足跡》と白髪一雄の《足》
( ほか

商品詳細

出版社名
大阪大学出版会
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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