岩波講座世界歴史 13「西アジア・南アジアの帝国 16〜18世紀」

荒川正晴/〔ほか〕編集委員

発売日:2023年1月

  • 岩波講座世界歴史 13「西アジア・南アジアの帝国 16〜18世紀」
  • 岩波講座世界歴史 13「西アジア・南アジアの帝国 16〜18世紀」
巻の著者
林佳世子/責任編集
巻の書名
西アジア・南アジアの帝国 16〜18世紀
ページ数
277p
ISBN
978-4-00-011423-3
著者情報
林 佳世子(ハヤシ カヨコ)
1958年生。東京外国語大学学長。西アジア社会史・オスマン朝史

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商品説明

一六世紀の西アジア・南アジアには、オスマン、サファヴィー、ムガルの三帝国が鼎立した。各帝国は、中央集権的な支配体制により、多宗教、多民族、多様な社会規範を内包する地域社会を有機的に結び付け、「近世」アジアの繁栄を現出させた。三帝国の遺産がやがてこの地域の「近代」の礎となる―多様性への柔軟性と、イスラム優位のもとでの多宗教の共生を特徴とするこの地域の「近世」を、法秩序、王権の正統性、思想、ジェンダー表象、交易などの視点を交えて豊かに描き出す。

16世紀から18世紀の西アジア・南アジア地域は、多様な人間集団、社会規範が有機的に結びついた独自の「近世」を歩んでいた。オスマン、サファヴィー、ムガルの三帝国の統治システムが多民族・多宗教からなる社会を守っていたのである。共生を特徴とするこの地域の歴史を、法秩序、王権の正統性、思想、ジェンダー表象、交易などの視点を交えて豊かに描き出す。

目次

展望|Perspective
 西アジア・南アジアの近世帝国………林佳世子
  はじめに
  一、帝国の形成――一六世紀を中心に
  二、官僚支配体制下の帝国――一七世紀を中心に
  三、帝国の解体と地方政権の時代――一八世紀を中心に
  おわりに

問題群|Inquiry
 近世のオスマン社会………上野雅由樹
  一、スンナ派の帝国
  二、宗派共同体
  三、問題解決の場
  四、帝国の協力者たち
  おわりに
 サファヴィー帝国におけるシーア派法秩序の形成………近藤信彰 
  はじめに
  一、キジルバシュとシーア派
  二、宗務・司法組織
  三、イスラーム法と慣習法
  四、帝国性と法秩序
  おわりに
 ムガル帝国における国家・法・地域社会………真下裕之 
  はじめに
  一、ムガル帝国研究の焦点
  二、ムガル帝国における法
  三、ムガル帝国における諸宗派への「生計補助」

焦点|Focus
 オスマン王権とその正統性――血統、聖性、カリフ………小笠原弘幸
  一、高貴な血統の追求
  二、終末の到来と救世主
  三、神に嘉された世界征服者
  四、カリフ概念の変容
 シーア派世界の深化(一六世紀―一八世紀)………藤井守男
  はじめに
  一、シーア派ウラマーと神秘主義――『シーア派の園』?ad?qat al-Sh?'aの神秘主義批判
  二、シーア派思想の新たな地平
  三、シーア派定着への道筋――シーア派文化醸成のための思想的基盤の構築と民衆の教化
  結びにかえて――インドにおけるシーア派思想瞥見
 デカン・南インド諸国家の歴史的展開………太田信宏
  はじめに
  一、ムガル帝国の拡張と地域政権の成立
  二、「ポートフォリオ資本家」の活躍
  三、ザミーンダールの重要性
  四、ムスリム的政治伝統の持続
  おわりに
 バルカンにおけるイスラム受容――ボスニア・ヘルツェゴヴィナの場合………米岡大輔
  はじめに
  一、段階的な征服
  ほか

商品詳細

出版社名
岩波書店
サイズ
22cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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