日中和平工作秘史 繆斌工作は真実だった

太田茂/著

発売日:2022年11月

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ページ数
407p
ISBN
978-4-8295-0847-3
著者情報
太田 茂(オオタ シゲル)
1949年福岡県生まれ。京都大学法学部卒。現在、虎ノ門総合法律事務所弁護士。1977年大阪地検検事に任官後、西日本、東京等各地の地検、法務省官房人事課、刑事局勤務。その間、1986年から3年間北京の日本大使館一等書記官。法務省秘書課長、高知・大阪地・高検各次席検事、長野地検検事正、最高検総務部長を経て、2011年8月京都地検検事正を退官。早稲田大学法科大学院教授、日本大学危機管理学部教授を8年間務めた。剣道錬士七段。令和2年秋、瑞宝重光章

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商品説明

日中和平工作史上最大の謎であり、今も真偽の論争がある繆斌工作。約400点の文献資料に基づいて、インテリジェンスの手法オシント(open‐source intelligence)と、検事として培ってきた「情況証拠を総合する事実認定の手法」で、繆斌工作の真実性を解明・論証する渾身の書。

「繆斌(みょうひん)工作」が実現していれば、ヒロシマ・ナガサキもソ連の満州・北方領土侵略もなく、戦争は終結していた!

日中和平工作史上最大の謎であり、今も真偽の論争がある繆斌工作。約400点の文献資料に基づいて、インテリジェンスの手法オシント(open-source intelligence)と、検事として培ってきた「情況証拠を総合する事実認定の手法」で、繆斌工作の真実性を解明・論証する渾身の書。

軍部・政府中央のインテリジェンスの絶望的お粗末さを明らかにし、今日に通ずる反省・教訓を提示する!

?繆斌工作とは
重慶の?介石の和平交渉の使者として1945年3月、繆斌が来日。小磯國昭首相、緒方竹虎情報局総裁、東久邇宮稔彦王、石原莞爾らはこれを強く推進しようとしたが、重光葵外相らが「謀略」として徹底的に反対した。最終的に天皇が工作中止の引導を渡した。

第1章 和平工作の諸相
第1 船津工作から銭永銘工作まで
   ――客観的には実現の見込みは乏しかった
船津工作/トラウトマン工作/宇垣工作/汪兆銘工作/小野寺工作/蘭工作・桐工作/銭永銘工作
第2 戦争末期に試みられた中国との和平工作
   ――実現の可能性を秘めていた
何世テイ工作/吉田東祐によるその後の工作/今井武夫による工作/中山優・傅ジン波、スチュワート工作/安江仙弘陸軍大佐によるユダヤルート工作
第3 欧州を舞台とする和平工作
   ――アメリカのソフト・ピース派のアレン・ダレスらOSSが主導、アメリカの和平の意思を示すが日本の為政者の無理解により実らず
バッゲ工作/小野寺工作/欧州での和平工作に活躍したアレン・ダレスとOSS/海軍の藤村ルートによるダレス工作/バーゼルの国際決済銀行(BIS)の吉村、陸軍の岡本、外交官加瀬らによるダレス工作/バチカン工作
第2章 ?介石論 ?介石は日本との和平を求めていた
?介石は、日本を深く理解していた/反共と国共合作のジレンマに悩み続けた?介石/カイロ宣言の甘言と、テヘラン、ヤルタでのスターリン、ルーズベルト、チャーチルの裏切り/?介石は中国を裏切るヤルタの密約を早くつかみ、苦しんだ/?介石は、満州問題の特殊性をよく理解していた/?介石は、日中戦争の「国際的解決」を基本方針としつつ、日本との和平方策も捨てず、それは状況に応じて変化していた/?介石の「以徳報怨」は、その一貫した対日姿勢の具体化だった/?介石の二面性――鉄の意志と冷酷さ/?介石が選んだ「人」へのメッセージは一貫していた
第3章 アメリカに日本との和平の意思はあった
?介石には日本との単独和平のカードもあった/鍵はアメリカの日本との和平意思の有無にある
第4章 繆斌工作は真実だった
第1 繆斌工作の概要

目次

第1章 和平工作の諸相
第1 船津工作から銭永銘工作まで
   ――客観的には実現の見込みは乏しかった
1 船津工作―川越大使の不適切対応と大山事件の勃発で水泡に/2 トラウトマン工作―南京攻略で驕った日本の和平条件の吊り上げがショウ介石の退路を断った/3 宇垣工作―近衛は期待するも、ショウ介石の下野にこだわった宇垣の失策と外相辞任によりあっけなく崩壊/4 汪兆銘工作―汪兆銘の梯子を外した南京政府の露骨な傀儡化が工作成功の芽を摘んでしまった/5 小野寺工作―影佐らの汪兆銘工作に屈して実らず/6 蘭工作・桐工作―南京政府樹立と承認を妨害する重慶側の謀略の疑い?/7 銭永銘工作―松岡外相が張り切ったが、やはり影佐の汪兆銘工作に負けてしまった
第2 戦争末期に試みられた中国との和平工作
   ――実現の可能性を秘めていた
1 何世テイ工作―近衛文麿の実弟水谷川忠麿が取り組んだ/2 吉田東祐によるその後の工作/3 今井武夫による工作―認識の甘さに衝撃、時すでに遅かった/4 中山優・フー・ジンボー、スチュワート工作/5 安江仙弘陸軍大佐によるユダヤルート工作―ユダヤ人を助けた安江大佐に重慶は注目した。石原莞爾も支援
第3 欧州を舞台とする和平工作
   ――アメリカのソフト・ピース派のアレン・ダレスらOSSが主導、アメリカの和平の意思を示すが日本の為政者の無理解により実らず
1 バッゲ工作―重光外相が東郷外相に引き継がなかった/2 小野寺工作―岡本公使の妨害と陸軍中央の無理解により実らず/3 欧州での和平工作に活躍したアレン・ダレスとOSS――繆斌工作の真実性判断の上でも重要/4 海軍の藤村ルートによるダレス工作/5 バーゼルの国際決済銀行(BIS)の吉村、陸軍の岡本、外交官加瀬らによるダレス工作/6 バチカン工作

第2章 ショウ介石論 ショウ介石は日本との和平を求めていた
1 ショウ介石は、日本を深く理解していた/2 反共と国共合作のジレンマに悩み続けたショウ介石/3 カイロ宣言の甘言と、テヘラン、ヤルタでのスターリン、ルーズベルト、チャーチルの裏切り/4 ショウ介石は中国を裏切るヤルタの密約を早くつかみ、苦しんだ/
ほか

商品詳細

出版社名
芙蓉書房出版
サイズ
21cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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