迫りくる核リスク 〈核抑止〉を解体する

吉田文彦/著

発売日:2022年11月

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ページ数
249,5p
ISBN
978-4-00-431946-7
著者情報
吉田 文彦(ヨシダ フミヒコ)
1955年京都市生まれ。東京大学文学部卒業、朝日新聞社入社。ワシントン特派員、ブリュッセル支局長などを経て、2000年より論説委員、論説副主幹。その後、国際基督教大学(ICU)客員教授、米国のカーネギー国際平和財団客員研究員などを経て、2019年から長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)センター長・教授。2018年から国際学術誌『Journal for Peace and Nuclear Disarmament』(Taylor & Francis)の創刊編集長。大阪大学にて博士号(国際公共政策)取得

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商品説明

ウクライナ侵攻以後、核兵器が使用されるリスクが急激に高まっており、そのリスクはアジアにも迫ってきている。核の保有が核の使用を防ぐという“核抑止”は、頼みになるものなのか。著者はその実態を歴史と現状の分析から明らかにして、“核抑止”を解体する。核軍縮の未来も展望し、“核抑止”脱却に向けた政策を提言。

ウクライナ侵攻以降、核兵器が使用されるかもしれないというリスクが急激に高まり、このリスクはアジアにも迫ってきている。核保有が核を使用しないことになるという〈核抑止〉が長年言われてきたが、著者はその現実を一つ一つ明らかにし〈核抑止〉を解体する。そして未来のために、今何をすべきなのかを提言する。

目次

はじめに

第一部 ウクライナ危機のインパクト

 第1章 「核による恫喝」があぶりだしたもの
  プーチン大統領の「掟破り」
  「核による恫喝」の衝撃
  「核のタブー」への打撃
  ハイリスク地域の拡大
  核軍縮混迷
  NPTへの不信
  核抑止の脆弱性論
  核抑止依存の強化論
  「核の共有」
  強固になった二項対立的な構図

 第2章 核不拡散条約と核兵器禁止条約
  NPTの第六条と第四条
  NPTへの評価
  核拡散防止で相次いだ試練
  NPTのふたつの顔
  核兵器禁止条約の採択・発効
  NPTとTPNWをめぐる四つの選択肢
  ウィーン宣言
  NPT再検討会議の頓挫
  核抑止依存派と批判派の間の深い溝

第二部 核抑止に潜む巨大リスク

 第3章 グローバル巨大リスク
  「想定外」にしてはいけない
  人間由来の、人類の存亡にかかわる脅威
  核兵器禁止条約が示したこと
  「すべての人類の安全保障」
  核兵器の人道上の影響
  非人道的な影響の「鳥瞰図」
  破滅リスクと常に隣り合わせ
  賽は投げられた

 第4章 常在する偶発的な核戦争のリスク
  世界が震撼したキューバ危機
  機械の誤作動が、米国大統領補佐官に破滅を覚悟させた
  システムエラーによるソ連核報復の危機
  誤解にもとづいてソ連が核の臨戦態勢へ
  科学実験ロケットを核攻撃と誤解して報復準備に動いたロシア
  「誤解ゼロ、誤警報ゼロ」は夢物語
  「人間は間違いを犯し、機械は壊れる」

 第5章 新興リスクの台頭
  核戦争の発生リスクと結果リスク
  サイバー攻撃によるリスク
  宇宙システム攻撃によるリスク
  対宇宙能力での軍拡競争
  AI導入と、核・通常戦力両用システムに潜むリスク
  通常戦力の攻撃が核戦争につながる大誤算
  地球寒冷化のリスク
  「地域的な核戦争でも地球寒冷化」の予測
  逃 ほか

商品詳細

シリーズ名
岩波新書 新赤版 1946
出版社名
岩波書店
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
新書・選書

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