荒城に白百合ありて
発売日:2022年11月
- ページ数
- 436p
- ISBN
- 978-4-04-113006-3
- 著者情報
- 須賀 しのぶ(スガ シノブ)
上智大学文学部史学科卒業。1994年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞読者大賞受賞。以後コバルト文庫を中心に活躍。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で高校生直木賞を受賞
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商品説明
森名幸子にとって江戸で生まれ育ち、教養高く武芸にも秀でた母・鏡子は誇りであった。薩長軍が城下に迫り、娘に自害を迫った時も、母は完璧な会津婦人だった。しかし自害の直前に届いた一通の文が、母の、そして幸子の運命を大きく変える。文の差出人は岡元伊織。薩摩藩士の青年であり、この世界でただひとり、鏡子の「空虚」を理解できる男だった。大地震の夜、燃え盛る江戸で出会った2人は、戦禍の会津で再び巡り逢う。
森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。
しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。
手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。
薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。
そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。
「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。
それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。
この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
目次
序
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
解説 吉田大助
商品詳細
- シリーズ名
- 角川文庫 す5-7
- 出版社名
- KADOKAWA
- サイズ
- 15cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
注意事項
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