バロックの哲学 反-理性の星座たち
発売日:2022年6月
- ページ数
- 334,4p
- ISBN
- 978-4-00-061535-8
- 著者情報
- 檜垣 立哉(ヒガキ タツヤ)
1964年埼玉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。大阪大学にて博士号取得。埼玉大学助教授などを経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専攻は哲学、現代思想
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商品説明
「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語“barocco”に由来する「バロック」は、ある種の均整からの逸脱、様式を意図的にずらすことを意味する言葉として、美術史を超えて広く共有されてきた。本書は、カント主義の後継者である現象学、論理的合理性を最重視する分析哲学という二〇世紀の二大潮流によって押しつぶされた思想の系譜を「バロック」の名のもとに繋げ、哲学の新たな星座を描きだす試みである。
坂部恵、ドゥルーズ、ベンヤミン、ホワイトヘッド、オルテガ、ベルクソン、ジェイムズ、パース、西田幾多郎、九鬼周造、そしてレヴィ=ストロース。カントから続く哲学の理性的秩序に抗するかのように不合理な力や情念を解放し、非調和的な世界を描こうとした思想家たち。その光芒から思考の西洋を超えていく可能性を探る。
※お届け日が変更になりました
6月18日→6月20日
目次
序文
■第I部 ヨーロッパ・バロック
│第1章│坂部恵とモデルニテ・バロック
はじめに/アレゴリーの方法論と「理念」の「星座」/唯名論と実在論/「個」と「理念」の位相の捩れ/バロックの時間意識と現在性/バロック哲学の展望
│第2章│ジル・ドゥルーズにおけるバロック
はじめに/曖昧な記号=一意性を示さない記号/述語の論理/暗き物質/ 明晰な魂
│第3章│ベンヤミン アレゴリー論の拡がり
はじめに/ベンヤミンのアレゴリー/アレゴリーの時間・死の時間/理念と歴史/自然史とアレゴリー/ボードレール論――非意志的記憶/アレゴリー論の行方
│第4章│ホワイトヘッド 数理の彼方のバロック
ホワイトヘッドとドゥルーズ/自然哲学の軛としてのカント/存在論の四つのカテゴリー/創造性とカテゴリー/永遠性と現実性/出来事の知覚/感情と主体の理論/ ホワイトヘッド・バロック/身体と生命――サンタヤーナ批判からえられるもの
│第5章│オルテガ スペインバロックの光芒
はじめに/環境とパースペクティヴ主義/背後世界・潜勢性/生の理性について/ 芸術における非人称性/大衆批判の向こう側・高貴なるもの・スペイン的なるもの/オルテガのバロック
補論 記憶の実在――ベルクソンとベンヤミン
はじめに/機械と人間/複製芸術論/過去イマージュと映像装置/イマージュの装置/現在と縮約/アウラと生の持続
■第II部 世界に拡がるバロック
│第6章│ジェイムズの「モザイク」哲学――アメリカ哲学のバロック(1)
はじめに/純粋経験とは何か/モザイクとしての連接的経験/「純粋経験」の意義/ジェイムズと西田─他者性をめぐって/ジェイムズとベルクソン─内包と彼方のあり方について/ジェイムズ哲学の可能性――フェヒナーを通じて
│第7章│パースという多面体――アメリカ哲学のバロック(2)
はじめに/プラグマティズムとプラグマティシズムのあいだ(1)/プラグマティズムとプラグマティシズムのあいだ(2)/ 記号としての人間/三つのカテゴリー/連続性としての進化/パース的宇宙のバロック
│第8章│西田幾多郎のバロック――自覚論をめ ほか
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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