ノモスとしての言語

大宮勘一郎/編 田中愼/編

発売日:2022年5月

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ページ数
331p
ISBN
978-4-8234-1106-9

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商品説明

複言語主義のロゴスが作り出す新たな言語教育のノモス。従来「規範からの逸脱」とされてきた話しことばに、規範はあるのか。規範文法が否定され記述文法が志向されてきたあとで、なぜあえて規範を問うのか。その規範は、何を、いかに目指しうるのか。ことばの規範にいまふたたび迫る。

ドイツ語という言語を切り口に、社会、歴史、文化の問題を論じるシリーズ第3巻。第1部 「近代ドイツにおける「国語」」では、言語の規範(ノモス)の形成と変容の社会的、物質的条件についてドイツ語を例に歴史的観点から考察する。第2部「現代におけるノモスの揺らぎ」では、現代の言語規範のありかたについて地理的、社会的、文体的な観点から検討する。

執筆者:井出万秀、遠藤浩介、大宮勘一郎、小川敦、川島隆、清野智昭、杉田優子、高田博行、高橋秀彰、武田利勝、田中愼、宮田眞治

目次

シリーズ ドイツ語が拓く地平刊行によせて

第1部 近代ドイツにおける「国語」
第1部 はじめに

第1章 「国語」形成の一断面
大宮勘一郎
1.近代語における文法的「規範」化
2. 権威・規範・標準
3. 規範化・標準化の事例―英語、フランス語、イタリア語
4. 規範化・標準化のドイツ語における展開
5. 19世紀における変質(1)―フィヒテ
6. 19世紀における変質(2)―ヤーコプ・グリム
7. おわりに
コラム 「国語」の絆を解く

第2章 ドイツ語を「知的」にした官庁語の功罪
形式性、統一性、そして複合性
高田博行
1. 公文書の文体(13世紀〜15世紀)
2. 簡明なルターのドイツ語と官庁語(16世紀)
3. 「ふつうの民衆」から隔絶した文章語(17世紀)
4. 「自然な文体」というオルタナティブ(18世紀〜)

第3章 〈自然〉の諸相
近世・近代ドイツ言語論における〈自然〉〈起源〉〈超越者〉の関係をめぐって
宮田眞治
1. 〈存在論的有縁性〉の基盤としての〈自然〉
1.1 改革の基盤・卓越性の根拠としての〈自然〉―ショッテル
1.2 有縁性の極限としての〈自然?言語〉―ヤコブ・ベーメ
2. 〈自然〉から〈自然さ〉へ―啓蒙期記号論的言語観における〈起源〉と〈目標〉
2.1 二つの〈アダムの言語〉―ライプニッツ
2.2 〈自然さ〉・記号性の非前景化・記号の疑似的有縁化
3. 自然の〈エコノミー〉と言語―ヘルダーとハーマン
3.1 同時代の言語論へのコミット
3.2 〈自然の家政ないしエコノミー〉による〈諸力の再編成〉―『言語起源論』の核心
3.3 〈間(あいだ)〉の思考―ハーマンのヘルダー批判
コラム ノヴァーリスと近世・近代言語論

第4章 アウグスト・ヴィルヘルム・シュレーゲルにおける言語の美学
リズム起源論から芸術の自然史へ
武田利勝
1. はじめに―イェーナ・ロマン派と言語の美学
2. リズムの起源としての「人間の自然」
3. 「芸術の自然史」における言語の美学
4. 自然的原 ほか

商品詳細

シリーズ名
シリーズドイツ語が拓く地平 3
出版社名
ひつじ書房
サイズ
21cm
フォーマット
単行本

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