居場所なき革命 フランス1968年とドゴール主義
発売日:2022年4月
- ページ数
- 231,49p
- ISBN
- 978-4-622-09081-6
- 著者情報
- 吉田 徹(ヨシダ トオル)
東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒、東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。北海道大学法学研究科/公共政策大学院教授、パリ政治学院客員教授等を経て同志社大学政策学部教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチアソシエイト
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商品説明
社会と国家が正面から衝突した1968年。未曾有の、だが評価の定まらないあの革命の姿を、旧政治による反革命を友鏡に映し出す。清新な手法による戦後政治史。
1968年。それは、世界中の学生と労働者が〈システム〉に異を唱え、現代政治の諸問題を提起するという、戦後史の分岐点となった年であった。しかし、1968年が何であったのか、何を意味するのかは今も定まらない。運動の本拠地フランスの五月革命も、あれから半世紀が経ってなお、その成否をめぐる意見は分かれ、意義についての評価も一致をみない。
本書は、このとらえ難さを乗り越えるために、これまでにない手法を用いている。反革命であるところのドゴール主義による政治を、友鏡にするのだ。
フランス五月革命は、その直後の議会選挙でドゴール派が圧勝したため、から振りに終わった。しかし翌年には、自らが仕かけた国民投票の結果を受けてドゴール大統領が辞任する、という展開を生む。「新しい政治」への希求に対峙した「旧い政治」たるドゴール主義は、なぜ国民投票に打って出ることになったのか。はたして五月革命は、成功だったのか、失敗だったのか。この問いへの答えを模索するなかに、五月革命の相貌が見えてくるだろう。「居場所なき」ことを余儀なくされた――ふたつの――革命の姿として。
戦後政治史の一画期を根底からとらえ直す、清新な試み。
目次
序章 「六八年五月革命」――シンボルと歴史の狭間で
1五月革命の意味 2五月革命の推移と帰結 3本書の射程と意義 4構成と資料
第1章 五月革命をめぐる諸解釈と問題設定
1反システム運動としての一九六八年 2世界同時/個別革命としての一九六八年 3「六八年世代」の形成 4五月革命の複数の時間性 5分析視角
第2章 ドゴール主義とは何であったのか
1ドゴールとバイユー演説 2ドゴール主義はいかなるナショナリズムなのか 3ドゴール主義と民主主義 4ドゴール主義における社会的次元――「参加」とは何か 5社会に抗する国家
第3章 「革命」に対する政治の「勝利」
1五月革命の予兆 2ナンテール校からカルチエ・ラタンへ 3学生/労働運動の共闘の開始 4「学生の五月」から「社会の五月」へ 5ドゴールの政治的勝利 6ポンピドゥーの退陣
第4章 国民投票とドゴールの退陣
1フォールによる高等教育改革法案 2グルネル合意の経済的影響 3国民投票への道――州議会設置と上院改組 4国民投票キャンペーンの開始 5「ノン」の勝利とドゴール退陣 6ポンピドゥーによるポスト・ドゴール期の開始
終章 居場所なき革命
1ドゴール主義による革命 2新たな保守政治への助走
あとがき
文献
註
索引
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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