問いかける短篇 翻案・童話・寓話

木村小夜/著

発売日:2022年3月

  • 問いかける短篇 翻案・童話・寓話
  • 問いかける短篇 翻案・童話・寓話
ページ数
348p
ISBN
978-4-7576-1025-5
著者情報
木村 小夜(キムラ サヨ)
1963年2月生、京都市出身。奈良女子大学大学院博士課程人間文化研究科(比較文化学専攻)退学。同大学文学部助手を経て、現在、福井県立大学学術教養センター教授。博士(文学)

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商品説明

視点人物の錯誤や死角・物語が孕む矛盾・構成上の断絶・変則的な因果の構図や定型からの逸脱・反復の中の変化に着目、原拠や周辺の諸言説との比較検討を通し、漱石・〓外・芥川から三島などの戦後作家、さらに直近の現代作家の短篇に即して、その緻密な構築性を解明する。

漱石から森見登美彦まで、短篇の構築性を解き明かす論集。
視点人物の錯誤や死角・物語が孕む矛盾・構成上の断絶・変則的な因果の構図や定型からの逸脱・反復の中の変化に着目、原拠や周辺の諸言説との比較検討を通し、漱石・?外・芥川から三島などの戦後作家、さらに直近の現代作家の短篇に即して、その緻密な構築性を解明する。

目次

はじめに
I 錯誤と死角
第一章 光源としての錯誤 ― 夏目漱石『夢十夜』―
 一 錯誤の推移
 二 悟りと短刀 ―「第二夜」―
 三 明治の運慶 ―「第六夜」―
 四 過渡期の人間像
第二章 船上と白洲 ― 森?外「高瀬舟」―
第三章 誤算の闇 ― 菊池寛「藤十郎の恋」―
II 〈型〉からの逸脱
第四章 芥川龍之介童話の因果 ―「蜘蛛の糸」から「魔術」へ―
第五章 小川未明「赤い?燭と人魚」とその周辺
 はじめに
 一 〈童心〉の逆説性と童話という手法 ―「幾年も経つた後」―
 二 「赤い?燭と人魚」を読む
 三 作品論の可能性
  1 繰り返しの悲劇 ―「砂漠の町とサフラン酒」「蝶と三つの石」―
  2 移動・交換から生じる価値 ―「千代紙の春」「椎の実」―
  3 いつ、何によって気づくか ―「小さい針の音」「黒い人と赤い橇」―
  4 〈見える〉ことをめぐって ― 「二度と通らない旅人」「月夜と眼鏡」「港に着いた黒んぼ」―
  5 眠りと時間の流れ方 ―「眠い町」「百姓の夢」「ある夜の星だちの話」―
  6 加害者の不在 ―「負傷した線路と月」「魚と人」―
 おわりに
III 反復と変質
第六章 異形の兄姉・饒舌な弟妹
 一 レンズ越しの恋 ― 江戸川乱歩「押絵と旅する男」―
 二 語りの罠 ― 岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」―
第七章 戦後短篇管見
 一 連鎖する変形 ― 安部公房「手」―
 二 模倣の罠 ― 石川淳「灰色のマント」―
 三 繰り返しへの予感 ― 吉行淳之介「童謡」―
第八章 三島由紀夫自選短編集『真夏の死』の諸相
 はじめに
 一 反転する因果 ―「サーカス」―
 二 背負われる戦後 ―「翼」「離宮の松」―
 三 〈三人目〉という物語 ―「クロスワード・パズル」「花火」―
 四 問えない理由 ―「雨のなかの噴水」―
 おわりに
IV 連作のメタフィクション
第九章 森見登美彦『新釈 走れメロス 他四篇』論
 はじめに
 一 天狗になる男 ―「山月記」―
 二 虹と映画 ―「藪の中」―

商品詳細

シリーズ名
近代文学研究叢刊 72
出版社名
和泉書院
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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