ロンドンにおける戦死者追悼と市民 「民衆の巡礼」と「市民的愛国心」

吉田正広/著

発売日:2022年3月

  • ロンドンにおける戦死者追悼と市民 「民衆の巡礼」と「市民的愛国心」
  • ロンドンにおける戦死者追悼と市民 「民衆の巡礼」と「市民的愛国心」
ページ数
167,5p
ISBN
978-4-7710-3616-1
著者情報
吉田 正広(ヨシダ マサヒロ)
1956年横浜に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現職、愛媛大学法文学部教授

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商品説明

戦争記念碑は、遺族にとっての「悲しみの場」であり、国民国家への犠牲を求める「顕彰の場」でもある。一方でロンドン・シティにおける戦争記念碑の設立や追悼式典には、世界の金融市場としての地域コミュニティのアイデンティティが深く関わっている。本書は、戦争記念碑の研究をこれまでの国民国家とナショナリズムを中心としたものだけでなく、地域社会のアイデンティティなど幅広い研究動向のなかに位置づけ、重層的なナショナリズムの問題として捉え直している。人々の心性にも迫ることで「戦死者追悼の社会史」を目指し、あらたな意味を問う。

戦争記念碑は、遺族にとっての「悲しみの場」であり、国民国家への犠牲を求める「顕彰の場」でもある。一方でロンドン・シティにおける戦争記念碑の設立や追悼式典には、世界の金融市場としての地域コミュニティのアイデンティティが深く関わっている。
本書は、戦争記念碑の研究をこれまでの国民国家とナショナリズムを中心としたものだけでなく、地域社会のアイデンティティなど幅広い研究動向のなかに位置づけ、重層的なナショナリズムの問題として捉え直している。人々の心性にも迫ることで「戦死者追悼の社会史」を目指し、あらたな意味を問う。

目次

序 章 「顕彰の場」か「悲しみの場」か
      ――戦争記念碑の研究史
 はじめに
 1 国民の記憶、帝国の記憶
    ――日本における記念碑研究
 2 ジェイ・ウィンターの悲しみの文化史
 3 本書の課題と構成

第1章 ホワイトホール・セノタフ
      ――「民衆の巡礼」から国家の追悼施設へ
 はじめに
 1 ロンドン戦勝パレードと「仮のセノタフ」
 2 第一回休戦記念日と「二分間の沈黙」
 3 「恒久的セノタフ」の建設と除幕式の準備
 4 「無名戦士」の埋葬と「恒久的セノタフ」の序幕
    ――第二回休戦記念日の二つの式典
 5 大巡礼
    ――会葬者の疲弊した待ち時間
 おわりに

第2章 ロンドン・シティの市民的記念碑「ロンドン部隊記念碑」
      ――地域の市民的愛国心
 はじめに
 1 ロンドン部隊記念碑
 2 ロンドン部隊の行進とロンドン部隊記念碑の設立
 3 ロンドン部隊記念碑の除幕式

第3章 ロンドン・シティの金融機関と戦死者追悼
 はじめに
 1 休戦直後におけるシティの金融機関の戦死者追悼活動
 2 イングランド銀行の職員層と第一次世界大戦
 3 一九二一〜二二年休戦記念日におけるシティの追悼式典と金融機関の記念碑
 おわりに
  ――ロンドン金融市場の記念碑とシティのプライド

第4章 現代に引き継がれる第一次世界大戦の戦死者追悼式典
 はじめに
 1 二〇一七年一一月一二日の追悼式典
 2 現代の追悼式典で捧げられたリースと「ロード・メイヤーズ・ショウ」
 おわりに

商品詳細

出版社名
晃洋書房
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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