虐待リスク 構築される子育て標準家族
発売日:2022年1月
- ページ数
- 257p
- ISBN
- 978-4-86500-135-8
- 著者情報
- 上野 加代子(ウエノ カヨコ)
大阪市立大学大学院生活科学研究科生活福祉学専攻後期博士課程単位取得退学。大阪府立大学大学院人間文化学研究科・博士(学術)。現在、東京女子大学現代教養学部教授
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商品説明
差別や偏見に繋がりかねないリスク要因を数え上げ、子どもを家庭から引き離す政策を維持するのか。社会保障や福祉サービスを整備し、家族に貼り付けられた「虐待リスク」を社会の責任で確実に減らしていくのか。私たちはどちらのタイプの社会を選ぶべきか。
子どもの命を救うのか、否か。私たちに迫る二者択一の主張には問題がないのだろうか。
差別や偏見に繋がりかねないリスク要因を数え上げ、子どもを家庭から引き離す政策を維持するのか。社会保障や福祉サービスを整備し、家族に貼り付けられた「虐待リスク」を社会の責任で確実に減らしていくのか。私たちはどちらのタイプの社会を選ぶべきか。
目次
はじめに
第1章 児童虐待の発見方法の変化――目視からレントゲン、そしてリスクへ
1 目視による発見
2 レントゲンによる発見
3 リスクによる発見
第2章 心理と保険数理のハイブリッド統治
1 心理化
2 リスクアセスメント化
3 心理と保険数理のハイブリッド統治
第3章 「子育て標準家族」はどこから来たのか
1 リスク配分のポリティクス
2 虐待リスクについての議論
(1)作成段階 (2)使用段階
3 「子育て標準家族」の構築
第4章 ネオリベラルな福祉
1 児童福祉から児童保護へ――ニーズからリスクへの読み替え
2 児童虐待事例再訪
3 ネオリベラルな福祉――新しい責任主体
第5章 親による親子分離の語り
1 児童虐待問題の位置づけ――国際比較研究による3つの分類
(1)児童保護システム (2)コミュニティ・ケアリングシステム (3)家族サービスシステム
2 親子分離を経験した親へのインタビュー
(1)Aさん (2)Bさん (3)Cさん
3 日本の「児童虐待防止システム」の問題点
4 国際比較研究からの示唆
第6章 一時保護を経験した子どもの語り
1 一時保護の経験――Aさんの語り
2 児童虐待防止システムの「正常な」作動
3 インターセクショナルな差別
4 「例外状態」としての児童虐待
(1)アガンベンの「例外状態」 (2)望ましいソーシャルワークの「例外」
5 不可能な任務――調査と援助の二重の役割
第7章 多文化と児童虐待
1 虐待という視点
2 外国籍の親からみた日本の児童虐待防止対策
(1)韓国人家族 (2)ベトナム人/カナダ人家族
3 何がなされるべきか
第8章 「不十分な親」の構築――ヤングケアラー概念の批判的検討
1 ヤングケアラー概念の台頭
2 ヤングケアラー概念のどこが問題なのか――英国の議論を参照して
(1)財源配分と福祉カテゴリー (2)「不十分な親」 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 生活書院
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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