慈悲のポリティクス モーツァルトのオペラにおいて、誰が誰を赦すのか

奥村隆/著

発売日:2022年1月

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ページ数
203p
ISBN
978-4-00-027178-3
著者情報
奥村 隆(オクムラ タカシ)
1961年生まれ。関西学院大学社会学部教授

¥2,420 税込

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商品説明

仇敵の息子を一方的に赦し解放する太守セリム(『後宮からの逃走』)、自分を裏切った夫に慈悲を与える伯爵夫人ロジーナ(『フィガロの結婚』)、愛と赦しを説くザラストロ(『魔笛』)…モーツァルトのオペラに表現された「慈悲」や「赦し」を精緻に解釈することで、そこに内在する無差別な愛や慈悲の不可能性やジレンマ、そしてそれを乗り越える世界のありようを導き出す。社会学者によるモーツァルト読解を通じた、愛と慈悲をめぐる画期的な共同体論。

どんな相手も無条件に愛し赦す、そうした純粋で絶対的な慈悲の世界が存在するとしたら??。だがそれは、現実には存在し得ないものであり、仮に実現したとしても生と社会への不都合に帰結してしまう。本書では、モーツァルトの赦しを題材とする後期のオペラ作品から、この二重の困難をめぐるアポリアを追求する。

※お届け日が変更になりました
1月15日→1月17日

目次

第1章 慈悲の問題系――モーツァルトのオペラにおける「赦し」
1 慈悲とその困難
2 モーツァルトのオペラと「赦し」――『イドメネオ』と『後宮からの逃走』
3 ふたつの世界の葛藤――エリアスの仮説から

第2章 赦しによる共同体――『フィガロの結婚』
1 中断された赦し――『フィガロの結婚』第一幕・第二幕
2 三つの和解――『フィガロの結婚』第三幕・第四幕
3 「赦し主」と共同体

第3章 ふたつの赦しなき世界――『ドン・ジョヴァンニ』と『コジ・ファン・トゥッテ』
1 愛の無差別主義者たち
2 赦しを拒絶する自由――『ドン・ジョヴァンニ』
3 不完全なものとしての平等――『コジ・ファン・トゥッテ』

第4章 無差別な慈悲の残酷――『皇帝ティートの慈悲』
1 一七九一年のオペラ・セリア
2 無差別主義的な慈悲――『皇帝ティートの慈悲』第一幕
3 重唱に加わる皇帝――『皇帝ティートの慈悲』第二幕

第5章 慈悲のポリティクスからの自由――『魔笛』
1 無力な王子――タミーノの物語
2 復讐者と赦し主の系譜――夜の女王とザラストロ
3 慈悲の共同体からの自由――パミーナの物語

文 献
解 説――残酷な赦し、愛の二重性、そして、慈悲のポリティクスからの自由……………大澤真幸
あとがき

商品詳細

シリーズ名
クリティーク社会学
出版社名
岩波書店
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

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