狂い咲く、フーコー 京都大学人文科学研究所人文研アカデミー『フーコー研究』出版記念シンポジウム全記録+

相澤伸依/〔ほか〕著

発売日:2021年8月

  • 狂い咲く、フーコー 京都大学人文科学研究所人文研アカデミー『フーコー研究』出版記念シンポジウム全記録+
  • 狂い咲く、フーコー 京都大学人文科学研究所人文研アカデミー『フーコー研究』出版記念シンポジウム全記録+
ページ数
204p
ISBN
978-4-924671-48-5

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商品説明

二〇二一年三月に刊行された『フーコー研究』(岩波書店)をめぐって、同年三月末に京都大学人文科学研究所主催で開催されたシンポジウム「狂い咲く、フーコー」の四時間半にわたる議論に、各発言者が加筆。四〇〇名にも及ぶ聴講者を集めたオンライン・シンポジウムの全記録。二〇世紀フランス現代思想の代表的知識人ミシェル・フーコー。その新たな研究が日本発ではじまっている。京都大学人文科学研究所が二〇一七年より三年間にわたって活動した研究会の記録を基にして、『フーコー研究』が刊行された。その内容・テーマを各執筆者がダイジェストに紹介し、議論する。最新のフーコー研究への誘いの書。総勢三二名の執筆者は、専門領域も異なり、それぞれの分野から、精緻なフーコー研究がなされている。フーコー研究者のみならず、初学者が紐解ける“入門の書”。

2021年3月に刊行された『フーコー研究』(岩波書店)をめぐって、3月末に京都大学人文科学研究所主催で開催されたシンポジウム「狂い咲く、フーコー」の4時間半にわたる議論に、各発言者が加筆。400名にも及ぶ聴講者を集めたオンライン・シンポジウムの全記録。
 20世紀フランス現代思想の代表的知識人ミシェル・フーコー。その新たな研究が日本発ではじまっている。京都大学人文科学研究所が2017年より3年間にわたって活動した研究会の記録を基にして、『フーコー研究』が刊行された。その内容・テーマを各執筆者がダイジェストに紹介し、議論する。最新のフーコー研究への誘いの書。総勢32名の執筆者は、専門領域も異なり、それぞれの分野から、精緻なフーコー研究がなされている。フーコー研究者のみならず、初学者が紐解ける〈入門の書〉。

◆執筆者
相澤伸依・市田良彦・上尾真道・上田和彦・王寺賢太・隠岐さや香・重田園江・北垣徹・久保田泰考・小泉義之・坂本尚志・柵瀬宏平・佐藤淳二・佐藤嘉幸・柴田秀樹・武田宙也・田中祐理子・千葉雅也・立木康介・中井亜佐子・長原豊・西迫大祐・丹生谷貴志・箱田徹・廣瀬純・藤田公二郎・布施哲・堀尾耕一・前川真行・松本潤一郎・森本淳生・森元庸介

◆「まえがき」(小泉義之)より抜粋
 「フーコーは、こう語っていた。「権力から抜け出そうとする運動こそが、主体の変容や、主体と真理との関係を明らかにするのに役立つはずなのです」(『生者たちの統治』八九頁)。そして、真理のための生きざまの重要性を語ってもいた。「主体が真理に到達するために必要な変形を自身に加えるような探究、実践、経験は、これを「霊性(スピリチユアリテ)」と呼ぶことができるように思われます。このばあい「霊性」と呼ばれるのは、探求、実践および経験の総体であって、それは具体的には浄化、修練、放棄、視線の向け変え、生存の変容などさまざまなものであり得ます。それらは認識ではなく、主体にとって、主体の存在そのものにとって、真理への道を開くために支払うべき代価なのです」(『主体の解釈学』一九頁)。フーコーは、権力や勢力から抜け出す霊性でもって、真理の探究を進めることを呼びかけていたのである。
 本書は、小泉義之・立木康介編『フーコー研究』(岩波書店、二〇二一年)の刊行にあたりオンラインで開催された、二人のコメンテーターと執筆陣による合評会シンポジウムの記録である。これほどの陣容が一同に会するのは稀有なことであり、それはまさにオンラインのおかげである。しかも、その記録を新書の形で刊行するのも稀有なことである。現在は複数の意味においてまさにフーコー的であり、本書が、状況の只中で物事を考えようとする人々に届くことを願っている」

目次

まえがき――フーコー的状況の只中で物事を考えるために(小泉義之)
第一部フーコーの全体像・読む「方法」・新自由主義
立木康介 フーコーの巨大な重力 
小泉義之 真理と虚偽、宗教と無神論、理性と非理性、文化と野蛮 
重田園江 フーコー像をどう捉えるか/フーコーを読む「方法」/フーコーと新自由主義/人的資本論/ポスト・ホモ・エコノミクスの経済学
佐藤嘉幸 新自由主義の「コスト=ベネフィット分析」/可能性を秘めた新自由主義論
中井亜佐子 ウェンディ・ブラウンがなぜフーコーを必要としたのか/あらゆる人間を「主婦化」する新自由主義
長原 豊  〈立派に自立した合理的な人間にしてあげる〉/冷戦と〈六八年〉の敗北//フーコーはどのような「マルクス主義者」になったのか
廣瀬 純 最初期から最晩年まで一貫していた「方法」 
前川真行 ウェーバー化するフーコー 
箱田 徹 フーコーが主流派経済学に注目した大きな理由 

第二部 パレーシア・生と死と文学・主体/精神分析
森元庸介 「なんでも語ること/忌憚なく語ること」から「真理を語ること」/パレーシアの核心にあるもの/「自身の理性を用いる勇気」と「真理(へ)の勇気」/主体の問題と精神分析/主体の生と死をめぐって/フーコーにとっての文学/哲学者メネデモスの逸話
柴田秀樹 例外的な本『レーモン・ルーセル』/二人の対話者が描く円環/
堀尾耕一 古典と向き合うフーコー
千葉雅也 キュニコス派の激烈な生き様 
布施 哲 哲学的、倫理的パレーシアスト/野良犬たちに向けられた統治や主権のからくりを探究する系譜学 
王寺賢太 フーコー/カント/理性による理性批判 
佐藤淳二 啓蒙への問い/フーコーの視点による啓蒙の展望/統治から逃れるために/『性の歴史』第一巻の生き詰り
田中祐理子 「c?ur心」と「courage勇気」/原典の言葉へとさかのぼって読み続けるために
丹生谷貴志 なぜ西洋的な思考が生まれたのか 
市田良彦 真理――ドゥルーズとフーコーを分かつ論点 
立木康介 「精神分析の考古学」の着地点/狂気の言語と精神分析のアンチノミー/「主体の分裂」的な言説との決別
上尾真道 フーコーにおける精神分析の ほか

商品詳細

シリーズ名
読書人新書
出版社名
読書人
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
新書・選書

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