沖縄フール曼荼羅 いにしえの〈豚便所〉トイレ文化誌

平川宗隆/著

発売日:2021年7月

  • 沖縄フール曼荼羅 いにしえの〈豚便所〉トイレ文化誌
  • 沖縄フール曼荼羅 いにしえの〈豚便所〉トイレ文化誌
ページ数
134p
ISBN
978-4-89982-409-1

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商品説明

〈身土不二〉という言葉を知っていますか。
これには、「人間と自然は一体である」という意味があるそうです。

さて、いにしえの沖縄には「フール」という世にも珍しいトイレがありました。フールとは、豚小屋とトイレが一体になった「豚便所」のこと。かつて沖縄の各家庭では、豚を飼育しながら同じ場所でトイレを使い、豚はそれを食べて大きくなって、肉となり人間の食べものになりました。
究極のゼロエミッションともいえるこの仕組み。どうしてこのような摩訶不思議なトイレができたのか?
本書『沖縄フール曼荼羅』では、沖縄でさかんな養豚との関わりから、フールの発生から衰退までの歴史をひもといていきます。戦後、フールは一気に衰退していき、今ではかろうじて遺構が各地に残されているのみです。このフールの遺構を沖縄独特の文化を学ぶための文化財として活用できないか。そんなことも本書では提案されています。

時代が進めばトイレ事情も変化します。フール亡きあとの米軍統治時代のトイレから、日本のトイレ、世界のトイレのルポも収録。めずらしいマチュピチュのインカ帝国王のトイレ、モロッコなどイスラム圏のトイレ、湖を利用した東南アジアのトイレは必見です。
わたしたちが毎日お世話になっているにも関わらず、あまり顧みられることがないトイレ。実は曼荼羅のように複雑で、人の生活や文化そのものがあらわれていると思うのです。冒頭で紹介した〈身土不二〉の言葉は、まさにトイレに通じるものだと思わせられます。

目次

はじめに/古写真に見るフール

第一章 琉球・沖縄 トイレ世替わり
 琉球のトイレ事情とフール
 カルチャーショック! フール初体験
 琉球弧に残されたフールを巡る
 各地のフール 国頭村奥/渡嘉敷村/座間味村/粟国村/渡名喜村/具志川村(現久米島町)/石垣市/竹富町/奄美大島/花街・辻
 新聞等で見るフールの話題

第二章 フールをめぐる琉球の文化
呼び名や信仰まで、フールをめぐる文化あれこれ
 フールの呼称/フールの語源/屋敷におけるフールの位置/フールと信仰

第三章 文化財になったフール
 名護市源河ウェーキヤー跡の4連式フール/沖縄こどもの国・沖縄市ふるさと園のフール(旧平田家住宅)/中村家住宅のフール/北谷町うちなぁ家ふーる/糸満市・真壁ちなーのフール/おきなわワールド旧知念家住宅フール/琉球村旧平田家住宅フール

第四章 フールの発生と衰退
沖縄の養豚の歴史を知ろう!
 豚の来歴/朝鮮人が見た琉球の豚/冊封使が見た琉球の豚/フールとアグー/牛肉、馬肉、山羊肉から豚肉へ
切っても切れない中国とフールの関係
 キーワードは?(こん)/便所の身土不二/明器泥象が語るもの/フールが受け入れられたわけ
なぜフールは衰退したか
 フールと寄生虫/フールと衛生/フールと環境問題/豚のサイズが大きくなった

【コラム】便所の考古学/身土不二 世界のトイレ

【ドキュメント】
末吉村落跡の民家のフール/素晴らしいフールに出会う/フールは泣いている/関林堂(河南省洛陽)における汲み取り風景

あとがきに代えて
主な引用・参考文献

商品詳細

出版社名
ボーダーインク
サイズ
21cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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