眠りの航路

呉明益/著 倉本知明/訳

発売日:2021年9月

  • 眠りの航路
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ページ数
338p
ISBN
978-4-560-09069-5
著者情報
呉 明益(ゴ メイエキ)
1971年、台湾・台北生まれ。小説家、エッセイスト。輔仁大学マスメディア学部卒業、国立中央大学中国文学部で博士号取得後、現在、国立東華大学華語文学部教授。短篇小説集『本日公休』(97年)でデビュー。2007年、初の長篇小説『眠りの航路』を発表し、『亜州週刊』年間十大小説に選出された。以降、歴史とファンタジーを融合させたユニークな作品を次々と発表する。環境問題にも深く関わり、生態関懐者協会の常務理事、黒潮海洋文教基金会の理事を兼任、現代の環境意識に呼応した作品を多数発表している。最新作は、生物としての人の精神的な進化に思考を巡らす短編小説集『苦雨之地』(29年)

倉本 知明(クラモト トモアキ)
1982年、香川県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科修了、学術博士。台湾文藻外語大学准教授。専門は比較文学。2010年から台湾・高雄在住

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商品説明

睡眠に異常を来した「ぼく」の意識は、太平洋戦争末期に少年工として神奈川県の高座海軍工廠で日本軍の戦闘機製造に従事した父・三郎の記憶へ漕ぎ出してゆく―。台湾を代表する世界的作家の鮮烈な長篇デビュー作。

父子二代の記憶へ漕ぎ出す鮮烈な長篇デビュー作


台湾を代表する作家であり、世界的に注目を集める作家・呉明益の長篇デビュー作の待望の邦訳。のちに『自転車泥棒』や『歩道橋の魔術師』にもつながる原初の物語である。
台北で暮らすフリーライターの「ぼく」は、数十年に一度と言われる竹の開花を見るために陽明山に登るが、その日から睡眠のリズムに異常が起きていることに気づく。睡眠の異常に悩む「ぼく」の意識は、やがて太平洋戦争末期に神奈川県の高座海軍工廠に少年工として13歳で渡り、日本軍の戦闘機製造に従事した父・三郎の人生を追憶していく。戦後の三郎は、海軍工廠で働いた影響から難聴を患いながらも、台北に建設された中華商場で修理工として寡黙に生活を送っていた。中華商場での思い出やそこでの父の姿を振り返りながら「ぼく」は睡眠の異常の原因を探るために日本へ行くことを決意し、沈黙の下に埋もれた三郎の過去を掘り起こしていく。三郎が暮らした海軍工廠の宿舎には、勤労動員された平岡君(三島由紀夫)もいて、三郎たちにギリシア神話や自作の物語を話して聞かせるなど兄のように慕われていたが、やがて彼らは玉音放送を聴くことになるのだった――。

商品詳細

シリーズ名
エクス・リブリス
出版社名
白水社
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

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