〈趣味〉としての戦争 戦記雑誌『丸』の文化史
発売日:2021年6月
- ページ数
- 245p
- ISBN
- 978-4-422-20296-9
- 著者情報
- 佐藤 彰宣(サトウ アキノブ)
1989年兵庫県神戸市生まれ。2017年立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。立命館大学産業社会学部授業担当講師、東亜大学人間科学部講師などを経て、2021年より流通科学大学人間社会学部専任講師。専門は文化社会学、メディア史
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商品説明
「戦争と軍事を知る」ことの意味と趣味。ミリタリー文化を統合する長寿雑誌が映し出す、もうひとつの日本。
目次
◆はじめに
戦争への執着/何が〈趣味〉としての戦争を成り立たせていたのか/ミリタリーカルチャーを見渡す媒体
◆第一章 「眞相はかうだ」の鬼子―一九四八年〜一九五六年
「戦記」の専門誌ではなかった時代/総合雑誌『丸』の誕生/公職追放者の起用/抑留体験の生々しさ/「真相」を読む高揚感/遺族にとっての戦記/「丸はすべてをふくむ」/「アルコール」としての戦記/拡大路線からの急転直下
◆第二章 戦記雑誌への転身―一九五〇年代後半
遺族のための「戦記特集誌」/勇壮な空戦記/「初心」としての日本敗戦/屈辱と負い目、みじめさが絡まり合った敗戦体験/戦記ブームとの合流/現代社会批判の裏返し/懐かしい戦時期
◆第三章 「丸少年」の浮上―一九六〇年代初頭
メカニズム志向の登場/少年マンガ誌との相互参照/戦無派世代の教養体験/「戦史」としての戦記/「科学」としてのメカニズム/「軍事」から「科学」への連想/「平和を欲するならば、戦争の真顔を」/大人への抵抗
◆第四章 総合雑誌化の兆し―一九六〇年代後半
保守論壇への接点/戦争を語る総合性/SF未来戦記と「戦争の傷」/戦争体験を伝えるアポリア/戦争体験と戦闘体験/六〇年安保と戦争体験論の換骨奪胎/左派的歴史観への違和/プラグマティックな反戦論とベトナム戦争/戦中派の許容/思想、世代を超えるメディア志向
◆第五章 「現代の戦争」の余波と軍備への問い直し―一九七〇年代前半
「現代の戦争」のなかで/軍備をめぐる「対話」/丸少年の分派/死者の情念に即した軍備への問い/現代の戦争が想起させる過去の戦争の痕跡/革新軍事評論家の浮上/軍事力と兵器メカニズムから説く「平和主義」/「防衛庁におぼえがめでたくない」雑誌
◆第六章 個別化する「戦争」―一九七〇年代半ば〜
下級兵たちが綴る「カッコ悪い死にざま」/「自分史」としての戦記/歴史家、作家、ルポライターの登場/個人の「能力」としての読み替え/自己啓発の素材/「自分史」の逆説/兵器と戦記の同床異夢/モノへの懐古/「いつまでもあきることなくミッドウェー海戦」
◆おわりに
エリート少年の反学校文化/闘争の手段と逆説/異なる立場の包摂/戦死者の情念に基づく「終戦記念日」への違和感/「真相」「真実」への含意/雑誌の「雑」とし ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 叢書パルマコン 04
- 出版社名
- 創元社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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