自分探しするアジアの国々 揺らぐ国民意識をネット動画から見る
発売日:2021年3月
- ページ数
- 245p
- ISBN
- 978-4-7503-5174-2
- 著者情報
- 小川 忠(オガワ タダシ)
1959年神戸市生まれ。2012年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了、学術博士。1982年国際交流基金入社、同基金ニューデリー事務所長、日米センター事務局長、東南アジア総局長(在ジャカルタ)、企画部長等を歴任。2017年より跡見学園女子大学文学部教授。早稲田大学アジア研究所招聘研究員。青山学院大学、慶應義塾大学非常勤講師。アジア研究・国際文化交流政策専攻
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商品説明
列強の外圧や植民地支配を通じて「国民」意識を高め、「国民国家」を形成してきた近代のアジア諸国だが、めざましい経済成長や政治変動も相まって各国の国民意識は変容している。動画、ポップ音楽など若者文化を手がかりに「一つではない」アジアのアイデンティティを探るユニークな論考。
目次
序章 アジア理解の難しさ
日本社会のアジア理解の課題
一国のなかの多様性
アジアの劇的な変化
若者文化に焦点をあてて
アジアを定義することの難しさ
共有されていないアジア研究の成果
1章 インドネシア――デジタル化とイスラーム化が進行する「想像の共同体」の現在
インドネシア研究から生まれた「想像の共同体」論
ICTによって「上書き」されるナショナリズム
イスラーム・アイデンティティーの活性化
華人系青年たちのアイデンティティー変容
ポスト・スハルト時代の中華文化復権
禁圧政策によってもたらされた華人アイデンティティー変容
2章 シンガポール――エリート主導の無臭アイデンティティー創出と若者の自己探求
「シンガポール人」とは誰か
苦渋の独立
リー・クアンユーの戦略的な国造り
開発を支えるエリート教育
アイデンティティーをテーマにするポップス
3章 マレーシア――国民的漫画が描いたマレー人優先政策下の社会変容
観光キャンペーン映像から考えるマレーシアの過去と現在
漫画『カンポン・ボーイ』『タウン・ボーイ』
ブミプトラ政策の始まり
マハティールのブミプトラ政策認識
マレー人のイスラーム意識の変化
イスラームと近代の折り合い:ポップ・ナシッド
4章 フィリピン――ミュージカルで再解釈された「フィリピン独立の父」
フィリピン国民意識の形成をめぐって
「フィリピン」という国家を「想像」した独立の英雄
国民意識の欠如を嘆くリサール
「フィリピン人とは誰か」を問うミュージカル
映画を通したフィリピン自画像の再構築
5章 タイ――国民意識の根底にある仏教の寛容と非寛容
タイ国民意識の礎となる仏教
現代タイ人の心の奥底にある仏教
タイ仏教についての基礎知識
仏教タブーを描き始めたタイ映画
商品詳細
- 出版社名
- 明石書店
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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