絵師の魂 渓斎英泉
発売日:2021年4月
- ページ数
- 420p
- ISBN
- 978-4-7942-2514-6
- 著者情報
- 増田 晶文(マスダ マサフミ)
作家。1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。人間の「果てなき渇望」を通底テーマに、さまざまなモチーフの作品を発表している。デビュー作『果てなき渇望』で文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞および文春ベスト・スポーツノンフィクション第1位を獲得、『フィリピデスの懊悩』(『速すぎたランナー』に改題)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
思慕する女性の面影を求め続けた男。巨星・葛飾北斎を魂の師と仰ぎ、千数百点もの妖艶で退廃的な美人画を描き残した浮世絵師の波乱に満ちた生涯を活写!
江戸後期、文化・文政時代に千数百点もの美人画を残した浮世絵師・渓斎英泉。
妖艶で頽廃的な美人画で人気を博し、女好きのチャラい優男として描かれることの多い英泉だが、
本作では心の底に絵師としての矜持を持ち続けた人物として活写される。
魂の師と仰ぐ葛飾北斎に支えられ、果てることのない絵への渇望を心に秘めたその生涯を、
江戸の粋あふれる文体で描き上げる。『稀代の本屋 蔦屋重三郎』に続く傑作時代小説。
・・・・・・・・・・・・
主人はあらためて連作の美人画をめくった。
「浮世絵を扱ってもう二十年近く。これほど癖のつよい美人画があったろうか」
背の高い細身の男が所在なさそうに突っ立っていた。
女子(おなご)のように白い肌のうえ、ととのった目鼻だちをしていた。
伏せたまつ毛が濃くながい。男くさくはないが、ヤワな伊達っぷりというわけでもない。
黒一色、どこでしつらえたのか、生地に撓みや歪み、捻りをくわえた、めったにない着物をまとっている。
だが、珍妙になるどころか気品めいたものが漂い、背丈のある彼によく似合っていた。
もっとも、気位が高そうなうえ、神経も細やかな感じは否めない。
そして、この男も堅気ではなかろう。まともな勤め人のもつ律儀さとはちがう、
鬱屈や危なげなものがみえかくれしていた。
(第一章「前夜」より)
目次
第一章 前夜
第二章 美人画
第三章 裏の絵師
第四章 世間
第五章 暗雲
第六章 災厄
第七章 青の時代
第八章 絵師の魂
終 章 富士越龍
商品詳細
- シリーズ名
- 草思社文庫 ま1-6
- 出版社名
- 草思社
- サイズ
- 16cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。