ナチス絵画の謎 逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」
発売日:2021年3月
- ページ数
- 254,32p
- ISBN
- 978-4-622-08986-5
- 著者情報
- 前田 良三(マエダ リョウゾウ)
1955年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修了(文学修士)。ドイツ・ボン大学Dr.phil.東京大学助手、埼玉大学助教授、一橋大学助教授を経て1995年から立教大学文学部教授(ドイツ文学)
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商品説明
1937年ミュンヘン、「頽廃美術展」と同時に開催された「大ドイツ美術展」とは。その出品絵画、ツィーグラー『四大元素』解読を軸に、ナチス美術の全体像に迫る。
「ナチス絵画」とは何か。戦争画をはじめ、そのプロパガンダ的要素や国民にとっての「わかりやすさ」については、ほぼ周知であろう。だが、より広い文脈で考えたとき、そこにはさまざまな要素や背景が絡んでいることがわかる。
本書は、1937年に「頽廃美術展」と同時にミュンヘンで開催された「第1回大ドイツ美術展」、とりわけそこに出品され注目を浴びたアドルフ・ツィーグラーの絵画作品『四大元素』を主な対象に、狭義の美術史やナチス研究とは異なる複合的視点から、ナチス美術のあり方をさぐる考察である。具体的には、ツィーグラーという人物とその背景、ナチスの芸術政策の展開、ミュンヘン造形美術アカデミーの歴史、美術アカデミー制度とモダニズム美術の関係、ナチス美術における絵画技術と複製技術メディアの問題、ドイツ・近代美術史におけるミュンヘンの位置、世紀末ドイツ美術界における「ドイツ芸術論争」などの論点を手がかりに、その全体像に迫る試みである。
「大ドイツ美術展」に展示された無名に近い画家たちの絵画はどのようなものであったか。「頽廃」の烙印を押されたミュンヘンの画家たちは? さらにナチス建築の折衷主義、ヒトラーやゲッベルスの発言を含む歴史的資料の検討、メディア史の理論的考察などを通じて、文化史におけるナチス美術の意味を明らかにする。
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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