中国は“中国”なのか 「宅茲中国」のイメージと現実
発売日:2020年12月
- ページ数
- 366p
- ISBN
- 978-4-497-22014-1
- 著者情報
- 葛 兆光(カツ チョウコウ)
1950年上海市生まれ。北京大学大学院中国古典文献学専攻を修了後、清華大学歴史系教授、復旦大学文史研究院院長などを歴任。現在、復旦大学歴史系特聘資深教授
橋本 昭典(ハシモト アキノリ)
1968年滋賀県生まれ。神戸市外国語大学外国語学部中国学科卒業、関西大学大学院文学研究科中国哲学及哲学史専修修了。博士(文学)。現在、奈良教育大学教授
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商品説明
紀元前11世紀に造られた青銅器の銘文が「中国」の初出とされている。爾来数千年、「中国」という言葉には様々なイメージが投影され、膨張し続けている。この、日本が、世界が、さらには中国自身が理解しがたい「中国イメージ」について、膨大な資料より掘り起こした歴史的叙述および周辺地域(日本・朝鮮・ヨーロッパなど)の視点とその交流史から描き出し、多面的な「中国」理解に対する一つの方向性を提示する。
「中国」という言葉は、紀元前11世紀に造られた青銅器(酒器)に書かれた銘文「余其宅茲中国、自之乂民」(余は其れ、茲〈ここ〉、中国に宅し、之〈ここ〉自〈よ〉り民を乂〈おさ〉めん)が初出とされている。それから数千年の歴史が流れ、「中国」という言葉に様々なイメージが投影され、膨張し続けている。この、日本が、世界が、更には中国自身が理解し難い、「中国イメージ」について、膨大な資料より掘り起こした歴史的叙述及び周辺地域(日本・朝鮮・欧州など)の視点とその交流史から多角的に描き出し、多面的な「中国」理解に対する一つの方向性を提示したのが『宅?中国』である。本書は、名著『宅茲中国 重建有関「中国」的歴史論述』(中華書局、2011年)の全訳である。
目次
はじめに
日本語版序文
序論 「中国」についての歴史論述の再構築
――民族国家から歴史を救済するか、それとも歴史のなかで民族国家を理解するか
はじめに 「中国」が問題となること、そして問題としての「中国」
一、スキナーからハートウェルへ――「地域研究」が中国の同一性への疑問を引きだした
二、アジアから考える――アジアのなかで氷解する「中国」
三、台湾の学者の立場――同心円理論
四、大汗の国――「中国」の歴史に対するモンゴル・元と大清帝国という挑戦
五、ポストモダン歴史学――民族国家からどのような歴史を救いだすのか
六、中国の歴史においていかに歴史上の中国を理解するか
おわりに 歴史、文化、政治――中国研究の三つの指標
第一編 歴史のなかで中国を理解する
第一章 宋代に顕在化する「中国」意識
――近世ナショナリズム思想の一つの淵源
一、「中国論」と「正統論」――中国意識の真の出現
二、現実の政治と観念におけるイメージとの差異――天下、四夷、朝貢、敵国
三、中国――「境界」の出現
四、民族、国家そして文化の観念――夷狄の宗教に反発する意識および道統の確立
五、漢族的と中国的――「漢族の」とはどのようなものか、「中国の」とはどのようなものか
第二章 『山海経』、「職貢図」と旅行記における異域の記憶
――マテオ・リッチ来華前後の中国人の異域に関する知識リソースとその変化
一、イメージと知識のへだたり――異域のイメージ
二、異域イメージを構築する三種のリソース――旅行記、職貢図、そして神話・伝説・寓言
三、イメージにイメージを加え、物語に物語を加える――女人国、狗国、屍頭蛮
四、マテオ・リッチ以前の異域イメージ――古典知識と歴史記憶からもたらされるもの
五、マテオ・リッチ来華のあと――「天下」から「万国」へ
第三章 思想史としての古地図
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 東方学術翻訳叢書
- 出版社名
- 東方書店
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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