異端審問

渡邊昌美/〔著〕

発売日:2021年2月

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ページ数
217p
ISBN
978-4-06-522545-5
著者情報
渡邊 昌美(ワタナベ マサミ)
1930‐2016年。岡山県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。高知大学教授、中央大学教授をへて、高知大学名誉教授。専門は、フランス中世史

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商品説明

「すべて殺せ」と宣した十三世紀の熱狂的異端狩りから、冷徹な組織的手続きとして完成された十四世紀を経て、十五世紀スペインでの過酷なユダヤ人・イスラム教徒弾圧へ―。やがて訪れる魔女狩りの季節の前夜に、南フランスを中心に吹き荒れた異端審問の歴史を、あらゆる史料を駆使して克明に描きだす。中世民衆の宗教世界の実相に迫った労作。

――皇帝ジギスムントが宮中伯ルートヴィッヒに向かって命令する。「囚人を受け取り、よろしく異端者として扱え」。今度はルートヴィッヒがコンスタンツの帝国代官に向かって命令する。「我ら双方によって断罪されたる者としてこの者を受け取り、よろしく異端者として焼け」。――
 1415年に異端として裁かれた宗教改革の先駆者、ボヘミアのヤン・フス処刑の克明な描写にはじまる本書は、中世のヨーロッパで異端審問がどのようにして生まれ、そして制度として定着していったのかを、具体的なエピソードを丁寧に積み重ねながら、当時の人々の息遣いもあざやかに描き出す。法も手続きも無視して「すべて殺せ」という13世紀の異端狩りの熱狂から、ウンベルト・エーコの小説『薔薇の名前』にも登場した、世界で最も有名な異端審問官ベルナール・ギーによって組織化・マニュアル化された14世紀の冷徹無比な異端審問を経て、15世紀末スペインでの過酷な弾圧に至る、その道のりの背後には、いかなる時代精神が見いだせるのか。
 西洋中世史不朽の名著『異端カタリ派の研究』(岩波書店、1989年)の著者が、多彩な史料を駆使して知られざる中世世界への扉を開く!(原本:講談社現代新書、1996年)

【解説(轟木広太郎・ノートルダム清心女子大学准教授)より】
 本書は、一三、一四世紀における異端審問の成立と制度的確立の経緯を、およそ関連するすべての種類の史料を博引旁証しながら描き切った労作である。……ヨーロッパ中世という日本人にはどこか掴みどころのない、しかしそれでいて魅惑的な個性を放つ時代の雰囲気を初学者に感得させると同時に、このテーマに興味を持つ専門家にとってもいまだ探求のヒントを数多く掘り出すことのできる鉱脈たり続けていると思う。(本書「解説」より)

【本書の内容】
第一章 薪と硫黄の匂い――異端審問とは何か
第二章 剣と火と異端者――異端審問の誕生まで
第三章 異端審問創設の頃
第四章 異端審問の制度化
第五章 審問官ベルナール・ギー
第六章 裁かれる者たち
第七章 スペインの火刑台
あとがき
参考書目抄
解説「異端審問と交差する四つの歴史の道筋」(轟木広太郎)

目次

第1章 薪と硫黄の匂い―異端審問とは何か
第2章 剣と火と異端者―異端審問の誕生まで
第3章 異端審問創設の頃
第4章 異端審問の制度化
第5章 審問官ベルナール・ギー
第6章 裁かれる者たち
第7章 スペインの火刑台

商品詳細

シリーズ名
講談社学術文庫 2648
出版社名
講談社
サイズ
15cm
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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