「明るい未来」を子どもたちに 原子力に未来を夢みた町に生きて

豊田直巳/写真・文

発売日:2020年12月

  • 「明るい未来」を子どもたちに 原子力に未来を夢みた町に生きて
  • 「明るい未来」を子どもたちに 原子力に未来を夢みた町に生きて
ページ数
32p
ISBN
978-4-540-20167-7
著者情報
豊田 直巳(トヨダ ナオミ)
フォトジャーナリスト。1956年、静岡県に生まれる。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。長年にわたり、イラクやパレスチナなどの紛争地で取材を続けるとともに、アジア各地の内紛・内戦などの「見えない戦争」を取材・報告してきた。また、児童労働や貧困問題など制度的な差別構造にもカメラを向けてきた。劣化ウラン弾問題やチェルノブイリの取材経験をもとに、東日本大震災後は福島を中心に取材活動を継続し、映画製作にも取り組む。『それでも「ふるさと」全3巻』(農文協)で第66回産経児童出版文化賞〔大賞〕受賞

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商品説明

きのうまで、家族いっしょに暮らし、あそび、学び、働いていた「ふるさと」を、突然、放射能によって追われたら。そこにあるのに、帰れないとしたら。家族の思い出の場までも、奪われたとしたら。そして、それが、わたしたちの暮らしと深くかかわる原発がもたらしたものだったら。わたしたちは、何を思うでしょう。原発事故に「ふるさと」を追われた、福島の人びとの「現実」と「願い」は、わたしたちと深くつながっています。
東に太平洋、西に阿武隈の山々をのぞみ、
海から山まで続く緑ゆたかな町がありました。
ここ双葉町には約7千人が暮らしていました。

しかし、2011年3月の原発事故によって、
すべての人びとが「ふるさと」を追われ、
町役場のあたりも草におおわれていきました。
10年近くたっても、だれも住んでいません。

でも、ここには人びとの日々の暮らしがあり、
「明るい未来」を夢みた時代もありました。
その夢をみさせてくれたのは、原発でした。
しかし、その原発は、未来や夢だけでなく、
暮らしも奪ってしまいました。

町にある原発から飛び散った放射性物質は、
今も、これからも強い放射線を出し続けます。
ずっと、ずっと、何代にもわたって。

それでも、この町に生まれ育った人にとって、
ここは、かけがえのない「ふるさと」。 
暮らしを紡ぎ、未来を築こうとしていた人びと。
今は、遠くの避難先に住んでいても、
心のなかに「ふるさと」は残っています。

たとえ、もう住めなくても、残したい、伝えたい。
心のなかの「ふるさと」を、
ここに暮らしがあったことを、
子どもたちに。

<絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声>
原子力爆弾には反対しつつ、原子力発電は社会を「明るい未来」に導く希望だと思わされてきた自分たちが、大きな勘違いをしていたことに気づかされたのは、くしくも大自然の起こした大災害からでした。あの日から10年経った今、「復興」という言葉で封印されつつある現実をこの本で突きつけられました。人はどうして都合の悪いことを忘れようとするのでしょう。あれから10年、確かに復興はあり、社会は元気になってきたように見えるけれど、良いところだけを見ようとすることが、決して良いことではないと、この本で反省させられました。こんな本も、子どもたちに語り繋げていかなければいけないと思います。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )

商品詳細

シリーズ名
それでも「ふるさと」 あの日から10年
出版社名
農山漁村文化協会
サイズ
27cm
対象年齢
小学34年生 小学5
フォーマット
単行本

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